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チグハグ

晴翔(はると)は何をするの?」

「俺はこっちをやるわ」

俺は格ゲーの台の前に座り、キャラクターを選んだ。

「そのキャラ強いの?」

「当たり前だろ」

千佳(ちか)のヤジに俺は負けじと強気に言い返した。

「あっそう」

ゲームの設定が終わると向かい合う相手を待ち受けた。

「なあ。あれやろうぜ」

「良いな!」

突然、数人の男たちがこちらを指差していた。

「ねえ。そこ二つを開けてくんない?」

「え?」

俺が座る正面に座っていた男の子は急に言われたことに驚いて男子生徒の方を向いた。

「その人たちは良いから戦おう」

「うん」

俺は面倒な人たちを無視して、座っていた男の子に遊ぶことを進めた。

「てめえも邪魔だ。失せろ」

「晴翔?良いの?」

千佳は俺のことが心配になったのか近づいてきて耳打ちで話しかけてきた。

「別に良いよ」

俺は千佳の心配にも安心させるために優しく答えた。

「お!君可愛いじゃん。え?もしかしてそいつの彼女?」

「え?ち…違うわよ。誰がこんなやつ…」

男たちは千佳に興味が向き、ナンパまがいのことをし出した。

「じゃあ。俺と遊ぼうぜ」

「おい。お前だけズルいな。俺だったら気持ち良いことしてやるよ」

「おっまえ。それはダメだろ」

男たちは千佳へ話しかけるに連れて卑猥なことを冗談半分に誘っていた。

「おい!お前ら!」

「ごめんだけど。あんたたちに興味ないから話しかけないで」

俺が流石に怒ろうとしていると千佳の怒りも限界のようで怒り出した。

「君、強気だな」

男たちは千佳の罵倒にも動じることなく、近寄り囲んだ。

「あんたたち邪魔」

「良いだろ」

千佳は面倒そうに絡んできた男たちに言い返しているが、収まる様子もない。

「おい。馬鹿どもいい加減相手されていないことを理解しろ」

「ああ?」

男たちは千佳に向けていた意識をこっちへ変えて睨んできた。

「もう面倒くせえ。帰るぞ」

「え?良いのかよ」

男たちの一人は口喧嘩が面倒になったのか、千佳を諦めてどこかへ行った。

「もう大丈夫だろ。千佳」

「う…うん」

千佳は両手を自分の肘辺りを掴み、体が震えていた。

「強がるな」

「…ごめん」

俺は落ち込む千佳の頭を撫でて慰めた。

「触るな!」

「うわ!泣いているのかよ」

「うっさいわボケ」

千佳が泣く姿は久しぶりに見たが、あまりにも面倒な状況になってしまった。

「もう帰るか?」

「遊ぶ…」

千佳は目を擦り、涙を拭き取った。

「さっきから悪いね」

「い…いいえ。こちらこそ助けていただいてありがとうございます。お兄さん」

格ゲーの反対側に座っていた男の子は俺の方を見て頭を下げてきた。

「気にしなくていいよ。俺も巻き込まれていたし」

「はい…」

俺が謙虚に言うと男の子は何かしたそうにしていた。

「ゲーム一緒にしようか」

「は…はい!」

格ゲーの台の前に座り、改めて座った男の子はそのまま準備して戦いに向かった。

『FIGHT!!』

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