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黄色い花
結末は人によって違う。
僕は、野原に一つだけある小さな蕾。
君と同じようにひとりで風に吹かれている頼りない蕾。
僕とキミは違うね。
君はある日静かに僕にそう言ったんだ。
僕は首を傾げるように揺れた。
だって、キミはこれから花を咲かせるんだ、僕には明るい未来なんか見えやしないんだよ。
君は悲しげにそう言ったね。
それは違うよ。
僕は必死に訴えた。
僕は君がうらやましい。話せるし、歩けるし、感情も出せる。
僕は君が本当にうらやましく思うよ。
僕は話せない。
でも必死に訴えた。
聞こえない、はずなのに、君は笑ってくれたね。嬉しそうに、ありがとう、って言ってくれたね。
僕はそれだけで嬉しかった。
季節は春、野原に一輪の花が咲いていた、黄色く、太陽みたいに輝く小さな花。
僕は、また今日も水をやりに外に出た・・・。
友達に見せたところ『ヒトリ』シリーズの中で一番良い話だと言ってくれました><。
他は死にネタが多いので仕方ないんですがね^^;
これも見方を変えれば死にネt(