1章 知らない街~脱出の決断
僕は2人の仲間と共に、ある巨大な化け物に立ち向かっていた。目は黄色く光っており毛皮は赤色。見るだけで足は震えた…
(ンン…)僕はおきた。どうやらあれは、夢だったようだ。眠い。そう思いながら瞼を上げると、目の前には…知らない街並みがあった。
賑やかな街だった。(ここはどこだう)辺りを見回しも知らない人ばかり。とりあえず、この街を調べることにした。僕は人見知りなので、この街を調べるほうがいいと思ったからだ。僕は、お店の場所や、噴水、森の位置などを出来るだけ把握した。街には初めて見るものもあった。だが、おかしな物もあった。本物の剣や、看板のおかしな文字。このようなものを見るとここは、『日本ではない』そう思えてきた。じゃあここはどこだろう。日本人はいないのか?そうおもうと、ここに来てから1人も日本人に会っていない(皆外国人の様な人々だから)。何の心あ心当たりのない僕が…【人が】寝ていただけで、1人だけ見知らぬ街にいるなんておかしいからだ。そんな事を考えているうちにこの街の時計?のようなものを見た。(これは、ここでも共通のようだ)そうしたら、2時間が経過していた。 お腹空いた…。2時間、ずっと何も食べていなかったのだ。でも僕は食べ物も、お金も持っていない。なにしろ、言葉が分からない。周りの人は知らない言葉を使ってしゃべっていた。
それにしても、お腹が減った。(もう…無理…)僕は倒れそうになった。その時後ろから声がした。
「ねえ、君日本人?」男の子の声だった。しかも日本語。僕は嬉しく思いなが応えた。
「はいっ!」そう言いながら振り向くとそこには、僕と同い年位の男の子がいた。髪色は赤。目の色は黄色。ハーフなのだろうか。というかこの男の子、イケメン…正直羨ましい。
「やったーー!ここに来てから初めての日本人だーー!」男の子も嬉しそうだ。
「僕も嬉しいです!ところでお名前は?」僕が聞くと何のためらいもなく、「ああ、俺のなまえは、鬼頭 猛[きとう たける]12歳だ」と教えてくれた。少しは、ためらって欲しいものだ。僕は、猛のことを少し疑っていたのに。
「あっ!僕と年齢一緒だね!僕の名前は、魔嵐 慎司[まらん しんじ]よろしく!」
こうして、僕たちは友達になった。(少し不安だけど)そして、猛はこの街をよく知らないようなので、僕が案内しながら歩くことにした。が、今思い出した。ぼくは、お.な.か.が.すいて、いるんだったーー!ヤバい!お腹をおさえながらそう思った。ぎゅるるる…僕の腹から音がした。「ん?お前腹減ってんのか?」猛は、僕がお腹が減っているのに気がついたようだ。それはそうだろう。自分の横でお腹をおさえながらぎゅるるると音がして、青白い顔しているのだから。僕は頷いた。そうしたら猛はポケットに手を入れながら、
「そういえば、さっき知らない男のひとから〔パン〕をもらったんだ。お前にやるよ。」といいながら、僕は猛から袋に包まれたパンをもらった。僕は毒が入っているとか疑いもせず食べた。…うっ 突然、苦しくなった。手足の痙攣も始まった。うっううう…(な、なんだ!?)
「がはっ」僕は吐血した。だんだんと意識が遠のいていった。そう。このパンには毒が入っていたのだ。
「おい!大丈夫か⁈おい!慎司!…
…3時間後…
僕の意識がじょじょに回復していった。それは自分でもわかるものだ。ゆっくり瞼を上げるとそこには猛がいた。目はぼやけていたが、多分猛だと思う。周りを見ると、街の中央の噴水のベンチで僕は寝ていたようだ。
「お!目が覚めたか!良かったー!」
「う、た.ける…」
「ごめん!あのパンに毒が入っていたなんて知らなくて…」猛も、このパンに毒が入っていることは、しらなかったようだ。
「大丈夫…だよ…。そうだ!せっかくの機会だからさ、猛に聞きたいことがあったから聞くね!」
「なんだ?」「猛はいつここにきたの?」僕は猛にずっと聞きたかったことを聞いた。
「昨日だ。お前はいつ来たんだ?」猛な昨日来たようだ。
「僕は、今日。ベッドで寝てて、気付いたらここにいた。」僕は、ここに来た過程もつけて応えた。
「おれもだ!」やはり、猛もベッドで寝ていたらここに来たようだ。
「誰が何の為に僕達をここに連れてきたんだろう…」
「さあな。」猛もよく分からないようだ。
「じゃあ、ここはどこなの?」
「しらん。でも、ここは『異世界』ていうことは確かだ。」ええ!?猛は衝撃な事を口にした。
「え?異世界って魔物とかいたり、魔法がある世界?」
「ああ。でも、この世界には魔物はいるが魔法はない。なんかつまんないよな。魔法がないって。あの『ハリーポッ〇ー』みたいに魔法使いたかったのになー…」こんなおっかないばしょでよく能天気なことを言っていられるなー、猛は。そんなことよりここは異世界?何で…。でも、言葉は分からないし…だけどどこかの国の言葉っていう可能性もあるんじゃ…猛は真剣な顔だし…ああ!もう‼考えていたら切りがない‼
「驚くのは、分かるがここは間違えなく異世界だ。」
「いや…でも、外国という可能性は…」
「ない」がく…僕は絶望した。詰んだー…
「何で分かるのさ?」
「俺さー、外国語に詳しいんだよ。でも地球上にここの人間が喋っているような言葉は〈存在しない〉例え、どっかの国の民族の言葉でも、こんなに発展していたらニュースにもなっているはずだし言葉も分かる筈だ。」ふ~ん…て言えるか‼猛が外国語に詳しい…だと…。しかも、そんな真面目に喋れるのかよ‼普段もこんな風でいてほしいものだ。
「おい慎司。お前今失礼なこと考えてないか?」
「え?!い、いや~…別に。」
「まあいいけど」良かったー。猛は気にしていないようだ。すると、
「♯&$%&-----------!?」遠くから、悲鳴?のようなものが聞こえた。
「どうしたんだろう…」
「ほ~ら 噂をすれば。」?猛は何を言っているだろうか。よーく遠くをみると、2.5m位の〈ドラゴン〉がいた。魔物だ。ドラゴンの近くには、女の人がいた。悲鳴を上げたのはあの人のようだ。
「ど、ど、ど、どうしよう。助けに行ったほうがいいんじゃ…」
「無駄だ。」猛は否定した。「でも…」「俺たちの力で何ができる?下手すれば俺たちも襲われるぞ!しかもあんなに遠い所にいるのにどうやって助けんだよ…」猛のいうことは正しい。でもこのままでいたら女の人は…
「俺だって助けたいさ。でも無理なんだ。」実は猛も助けたかったようだ。そのまま女の人は… 僕は見て見ぬふりをした。「とにかくここは逃げたほうが良さそうだな。」…3分後…
「僕こんな世界やだ。『脱出』しよう。」僕は本気だ。
「いや、どうやって……っう」猛は僕の目を見て悟った。【慎司は本気だ】と。
「お願い、猛」「んん、は~。しゃーねーなー。いいよ。」猛はため息をついた後okを出してくれた。
「ありがとう。猛‼」…ひと段落ついたあと僕たちは話あった。
「でもどうすんだ?どうやって脱出するんだ?」「それは…」「なにも考えてないのかよ。」確かに脱出方法は分からない。でも、他に日本人がいる可能性はある。その証拠が僕達だ。「…まあ、しばらく過ごせば何、なんらかの脱出方法が少しでもわかるかもしれないし?今すぐに脱出はしなくてもいいんじゃね?」
「そうだね!」こうして、僕達は脱出の方法をここで生活しながら考えることにした。