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たけし

作者: 蛍烏賊ゆでみ

ある明け方、目が覚めるとたけしは空腹に襲われていた。

昨晩はがっつり米を食べたのになぜか腹が減っている。

しょうがないのでお腹に思いっきり力を入れてみると

少し満たされた気分になったが、またすぐに腹が鳴った。


たけしはふだん燃費が良くあまりお腹が空かないタイプだが、

なぜか今朝に限って猛烈に腹が減っている。


こんなケースはめったにないので

腹の鳴く音を収めようとスマホを手にとった。


「残り2% 充電してください」


たけしのスマホも空腹だった。

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