オタクくんさぁ……君が主人公なの?
はじめに
この作品は万人向けではありません。
設定が組みやすく、読者に理解しやすい「ゲーム世界」要素、ほんのりとした「地球舐めんなファンタジー」要素が御座います。そして何より大きいのが「メタ」、「ご都合主義」、怒涛の「応用パロディ」要素が御座います。
そして、それが不快に感じる場合は無理に読む必要はありません。好きな人が楽しめる。そんな作品にしてゆきたいと考えております。読者を引き込めないのは自分の未熟さが原因なので、あなたが好きな他の作品を探すことをお勧めします。
それではさん、にい、いち、ぜろっ♪ ぜろっ♪ ぜろっ♪
僕の名はシド。ここは今流行のVRMMO【EndlessGoddess】の世界だ。
突然だが、このゲームの世界には、限られた者しか知らないルールがある。
このゲームは23時から0時までの1時間。あらゆる犯罪行為が容認される魔の時間帯が存在する。大胆にも、この情報はゲームの利用規約に書いてあった。あんなの読まない奴が大半だから、偶然知ったときは驚いた。僕でなきゃ見逃しちゃうね。
じゃあこんな世界で、何をするか!? 決まってんだろ!
女湯を覗こう!
そろそろ23時! 湯煙の花園、女の子同士のキャッキャウフフ。これで勝つる!
まあ待て、勘違いするなよ!? これはゲームだ! リアルでやったら犯罪だぜ!? 若干の後ろめたさがあるが、好奇心に負けたんだ! それに、こういうシーンはお約束だろ?
僕は悪くない。というわけで観察だ、観察! 僕は弱いが、完全犯罪には自信がある。絶対に成功させてみせるさ。
几帳面にもそんなことを日記に認めながら、シドは拠点を発った。