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『ぼくの恋愛計画』

作者: タコアシ

若き青春時代の恋物語。

初めて経験する思春期の恋愛で、恋に奥手な古風な男の子は、

熱情からか深夜に思いの丈を長々と綴ったラブレターを書いたり、

電話を掛けようかどうかで、何時間も迷ったり。

そんな不器用だけど、純情な青年と意中の女性とのお話。


これは、前作の『恋の身支度』と対になる連作です。

前作をお読みでない方は、そちらと併せてお読みになり、

それぞれの立場に立って作品をお楽しみ下さい。

計画はきちんとたてないと後悔する

今更ながらに反省した


ぼくは何を間違った?


ふと部屋を見回して思うこと


真夜中に書いたラブレター

勢いで買ったプレゼント

衝動的にかけてしまった携帯電話


どれも誤算だ 浅はかだ

恋愛経験の少なさか

恋の駆け引き知らぬ悲しさ


急遽予定変更

急いで支度をしなければ

彼女との約束の時間まで

あと数時間

とにかく急がなければ


昨晩風呂にも入らずに

熱中したラブレター


気持ちが高揚し過ぎていたんだ

恥ずかしい内容に赤面した

渡すのは断念 消去しなくちゃ

ああ 時間を無駄に費やした


改めて文才の無さを知った朝

やっぱりこれはなしにしよう


だけど本当に驚いた

まさかあの人がデートしてくれるなんて

ほとんど話もしたことがなかったのに


自分の大胆さにも驚いたけど

彼女のいいよっていう返事にも驚いた

逆にぼくが本当にいいのって訊いてしまったよ


未だに興奮と呆然とした気分とが

交互に入り混じる

溜め息も何度となくもれてくる

不安で不安で仕方がない


ああ いけない

時間がどんどんなくなっちゃう

急げ 急げ 早くしないと


まずはお風呂だ とっとと入ろう

頭も体も二回は絶対洗わなくちゃ

少しでも臭って不快な思いをさせたら

彼女に嫌われてしまうから


このひげは剃るべきか剃らざるべきか・・・

ぼくはひげを生やしたい

だけど彼女がひげを嫌っていたらどうしよう

ああ 彼女の好みが知りたいよ

しばらく鏡の前で考えた


きちんとひげを整えよう

それでもだめなら次は剃る

これでいこう

鼻毛は出ていないな よしよし


お風呂から上がったら

頭や体を良く拭いてと

さて今日はどんな下着を履こうかな

派手過ぎず地味過ぎず・・・って

ばくは何を真剣に考えているんだ?

いきなりそんなことにはならんだろう

とにかく洗い立てのもので良しと


そこからが大変だ

持ってる洋服の数は少ないけれど

それでもどれとどれを組み合わせるか

何度も試して考える

行き先に合わせた服装がポイントさ


待てよ しまった

肝心の行き先を考えていなかった

小さい脳みそであわてて考える

映画にしよう 

それから喫茶店に行って

そのあとはお互いの空気の

流れに任せよう それで良し


とにかくこれで服装は決まり

最後に髪型をビシッと決めて

歯磨きも忘れずに


何とか時間に間に合った

そろそろ家を出ようかな

はやめに行って周辺の下見を

しといた方がいいだろう


彼女に渡すつもりで買った

プレゼントの指輪

やっぱりこれは急過ぎる

だからこれも予定変更

途中のお花屋さんで

小さな花束を買って行こう

指輪は成功した時に

改めてきちんと渡そう

それでいい


外はとてもいい天気

今日は何だかうまくいきそうな予感

恋愛が成就するようにと

神様に祈りつつ

ぼくは駅に向かう


彼女からのメールが届く

少し遅れるそうだ

それならばちょうどいい

お花屋さんでじっくりと吟味しよう


メールを送信


『あわてなくてもいいよ。先に行って待っています』


                 <了>


(注)この作品はタコアシのものです。

  不正な転載や盗作、並びに違法行為に

  なることは固く禁じさせて頂きます。



こんばんは、タコアシです。


前作に続き、今回も比較的ライトで、

ハッピーエンドな作品を載せました。

今では、何でも手軽に送信出来るメールでの告白や

SNSなどの手段で、店やデートスポットなどの情報を

仕入れて恋愛に活用する時代になってきたようですが、

時代がどんなに移り変わっても、自分の正直な想いは、

自分の口から言いたいですし、また相手の方にも

勇気を持って言って欲しいと思いますね。


ご意見・ご感想をお待ちしております。

とは言え、ご意見や感想はきたことがほとんどないけど(笑)

それでは。

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