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生き残り

 「神様になる課題」、そうエグザは言っていた。

エグザはどうやら俺と同類らしい。

ていうか先輩だ。

エグザは俺の様子を見ながら自らも修行に励んでいると言っていた。

その上、ギルドの運営もやっている。

自慢ではないが俺が所属するギルドは盛況だ。

毎日沢山の人が出入りをしている。

それを案内係として働いているのがエグザだ。

毎日沢山の人をさばいている。

その上、裏ではギルドの運営、そして自身の修行、さらに俺の修行にの支援。

まさに頭の下がる思いだ。


 しかし、先日の「温泉」での一件。

「神様になる課題」とやらが何なのか分からずじまいで1ヶ月が過ぎた。

俺はその間、雑用に明け暮れた。

ていうか雑用しかやることがないのだ。

エグザに修行の件を聞いてもいっこうにいい返事がない。

俺はこれからどうなるのかとやきもきしていた。


 ある日、突然エグザが俺の部屋に勢いよく入ってきた。

しかしまだ夜明け前だ。

「早く起きなさい。

ていうか、あなたが寝てないのは分かっているんだから。

どうせアーカイブに接続してゲームとかして遊んでいるんでしょう」

といわれ俺はたたき起こされた。


 ちなみにアーカイブとは俺たち神様に属する人たちが共有する知識の宝庫。

そこにはあらゆる著作物が自由に閲覧できる。

小説や専門書、音楽やゲーム、ドラマや映画などが見放題なのだ。

しかもどんな難しい内容でもチートナスキルですんなりと理解できる。

とても面白いのだ。

俺は目を瞑ることでそこにアクセスできる。

傍目には眠っているのと変わらない。

ちなみに俺たちは眠ることが出来ないのでそうやって時間を過ごすことが一般的だ。


 話を戻すとエグザは

「やっと新しい修行の内容が確定したわ。

遅くなってごめんなさいね。

それで修行内容なんだけど未開のダンジョンに潜入してもらうの。

もちろんいつものメンバーとね。

あなたたちが行くダンジョンは先週私が見つけたダンジョン。

そこは炎属性のダンジョン、とりあえずそこを1ヶ月かけて探索して欲しいの。

もちろん殺生は禁止ね。

どうせ神様見習いだって周りにバレているんだから思いっきしやりなさい。

それとこれは大事なことなんだけど誰1人ケガをさせないこと、これだけは絶対に守ってね。

守りながら探索することは神様の修行にとって凄く大事なことだから。

それと必ずメンバー全員のスキルのレベルを上げること。

10以上とは言わないけれど最低1以上ね。

それが今回の課題」


 そう言われ俺は早朝にいつものメンバーと待ち合わせをした。

外を出るとようやく太陽が顔を出したところだ。

待ち合わせ場所はいつもの場所、いつものメンバーはもう既に到着していた。

どうやら俺だけ直前に知らされたらしい。

全くいい加減な師匠だ。


 ちなみにいつものメンバーとは

女剣士のソーキラ、

男武闘家のパンキック、

女勇者のカレアラだ。

俺はそいつらを連れて目的のダンジョンに向かった。


 目的地はかなり遠く1日かかった。

かなりへんぴな場所だ。

そして今までのダンジョンとは違うことは一目で分かった。

オーラが違う。

何より門があるダンジョンは初めてだ。

俺は心して入らなければと思った。


 ダンジョンに入る前によく入り口を見渡した。

注意深く。

しばらくして俺はビックリした。

入り口付近に何者かが倒れていたのだ。

女の子だ。

女勇者のカレアラがすぐさま助けに行った。

そして俺たちパーティーが彼女を介抱した。

しばらくすると彼女は目が覚め俺たちに泣いてお礼を言った。

「ありがとうございます、助けていただき。

ここは私たちが偶然に見つけたダンジョンです。

しかし、中を探索すると地獄でした。

仲間は散り散りになり生き残ったのは私1人、とても人間が攻略できるダンジョンではありませんでした。

あなたたちもこのダンジョンが目的ならやめておいた方がいいです。

命の保証はありませんから」

俺は彼女の言うことに岩かを持ちながら反論した。

「いやぁ、そう言われてもこのダンジョンに入らないと俺たち帰れないんだよね」

彼女は驚いて

「何を言っているのですか!!

命あっての物種ものだねですよ。

中に入ったら死んでしまいますよ。

人間が攻略できる代物ではないんだから」

俺絵はムッとして

「じゃぁ、なんであなたは生きているの。

ていうかあなたの言うことはおかしいんだよね。

確かに装備はボロボロだけどさ

体には傷1つ付いていない。

それに気絶も泣いたのも演技だろう」

と反論した。

彼女は

「何を言っているんですか。

何一つ行っていることの意味が分からないんですけど。

それに人間には・・・」

俺は彼女の言葉を遮り

「君、人間じゃないよね。

それに俺も人間じゃないんだ。

俺以外は人間だけど」

と言った。

彼女は

「そうか、あなたは人間ではないのですね。

そこの人たちも知っているみたいだし。

そうか・・・

じゃぁ、仕方が無い。

お察しの通り私は人間ではありません。

私は竜族の人間です。

簡単に言うとドラゴンの人型ひとがたです。

もちろんドラゴンにも変化へんげします。

私がダンジョンに入られたくなかった理由はただ1つ。

人間は私たちドラゴンを討伐してきた歴史があります。

私は出来れば戦いたくありません。

もちろん殺されたくもないですしね。

私は平和主義者なんです。

平穏に暮らしたいのです。

人と共に。

だから平穏な暮らしをこわされたくなかったのです。

だから人の来る気配がした時に気絶のふりをしました」

俺は

「君たちの平穏な暮らしをこわすつもりはないよ。

何せ神様見習いだから。

とにかくこのダンジョンを探索させて欲しい」

彼女は驚きながら

「分かりました。

存分に探索して下さい。

と言ってもかなり狭いダンジョンです。

こんなダンジョンを探索しても面白くは無いと思うのですが」


 俺たちはダンジョンを探索した。

しかし、たいしたトラップもなく1時間で全部を探索することが出来た。

エグザは1ヶ月かけて探索しろと言っていた。

俺はこの意味は一体どういった意味なのか考えあぐねてしまった。




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