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カードの聖霊

「(やあ、僕はカードの聖霊だよ)」

 

 カードが謎の力で宙に浮いている。

 

「いやあ、こんなこともあるのか実に解明したくなる」

 

 アランは驚かなかった。俺は驚いた。カードが浮いてるなんてファンタジーやメルヘンじゃあるまいし。俺が知っている限り、動くカードと言えば、某有名な少女がウサギを追いかける童話のトランプ兵ぐらいなもんだ。

 

「(僕の話聞いているかな? マスター)」

 

「何で俺がマスターなんだよ」

 

「(僕の事忘れてしなったのですか?)」

 

「ああ」

 

「(なら仕方がありません。はじめまして、僕はカードの聖霊です。精霊ではなく聖霊です。お間違えないよう。僕は僕を使いこなせる人を10年探していました。実際には、ソファーの隙間に挟まっていただけですがね。あなたのような才能を持っている人にはぜひ僕のマスターになって欲しいのです)」

 

「断る。確かにお前は強い。昔の俺がお前を使って大会を勝つ進んでいったこともしっている。でも、記憶に無いんだ。お前のことも、大会で破れた相手のことも、何もわからないんだ。俺は知らないのにお前は俺を知っている。こちらからしてみれば恐怖以外の何者でもないわ」

 

「マスターの事はわかりました。僕が記憶の再生を手伝いましょうか?全ては僕のせいですので」

 

「どう言うことだ」

 

「昔、大会決勝戦の時、僕はあなたが対戦相手に負けたくないと言う思いを受けてカードの中で生まれました。その時の能力は、記憶をMP変換すると言う能力でした。僕はあなたに言われるがままMP変換をし続けて、対戦相手からの猛攻を受け止め続けました。試合の途中あなたは机にバタンと倒れてしまい、ゲームに敗北しました。記憶を再生するには、FARST EDITIONのあなたのカード49枚全てを集める必要があります」

 

「お前がいれば負けないのか?」

 

「はい、昔のマスターの戦術なら全て記憶しています」

 

 「お前の実力が知りたい。クリスタと対戦して勝てるか?」 

 

 「余裕ですね」

 

 「アルス、ゲームには勝ち負けがあるが、それは結果でしかない。本当に大切なことは過程の中で生まれる駆け引きだったり、他にも色々あるが、勝ちにこだわり過ぎると大切な物まで失ってしまうぞ。あれ、出ていってしまっていたか」

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