あなたのことを。
暗く燭のついていない部屋だった。ドレスを着たウェスタはすぐさま着替えベッドに寝転んだ。
-コンコン。
起き上がりドアの方をみる。
「ああ、入っていいよ。」
「失礼します。」
「他の王たちに協力を願い出たよ。もううんざりだ………、何度も何度も何度も‼︎どうしてだ!?なぜ彼を救えない‼︎僕は何度繰り返せばいい?僕は………姫巫女だと……騎士王だと……っ…肩書きでしかないじゃないか‼︎彼だけじゃない…仲間だって巻き込むだけで救えず見殺しにしてきたじゃないか‼︎」
ウェスタの頬を涙がこぼれた。ウェスタは慌てて涙を拭う。
ユリウスはウェスタに近づいた。
「ウェスタ、何度繰り返しても私たちは力を貸します。あなただから貸すんだ。」
「君たちには悪いと思っている……耐えられなくなったらすぐこの戦いから手を引き僕の配下から抜けてくれ。」
俯き加減のウェスタの腕を抑え 押し倒す。艶っぽく微笑み、ウェスタの唇をなぞる。
そしてキスをした。ためらうように唇に触れ そして何度もキスをした。
「真王がいない今こんなことをするなんて自分でも卑怯だと思っています。僕はあなたに救われた 僕の命は貴方のものだ。貴方が救ってくださらなかったらない命だ。好きに使ってください。どんな世界でも僕は貴方のために力をふるう。バカだと笑ってくださっても構いません。あなたを愛しているんです。真王と結ばれて貴方が幸せになるならそれでいいと思った。でも、やっぱりこの気持ちは譲れません。」
「……っ……君はバカだよ。」
どうしようもなく馬鹿だ。
私が君を選ばないことをよく知っているはずなのに。それでも好きだという。




