おう。
翌日、朝食を食べさっそくダンスの練習をすることになった。
花織が最初に練習していたのだが、とても上手だった。
つっかえる様子もないし滑らかでとても優雅だ。
花織が練習を終えて、ついに私の番になった。
思うように踊れず、つっかえたりしたが、ユリウスがリードしてくれ、次第に楽しくなってきた。
練習を終え、みんなで練習の計画を話していると、ユリウスは花織の方に顔を向けた。
「花織様はダンスの経験がおありですね?」
花織はうんと頷き、空を見上げた。
「花織様はもう十分に出来上がっているので練習はいりませんね。どういたしますか?」
「うん、練習はいいや。」
そうやって計画を練っていると後ろから声がした。
「へぇ…。」
ユリウスはその声に、はっと反応し顔をばっと上げ、苦笑してユリウスは恭しく挨拶をした。
「やっぱりあなたでしたか。お出迎えせず申し訳ありません。」
その男はズカズカと私の前まで来て、いきなり跪き私の手を取ったかと思うと手の甲にキスをした。
「…っえ!?」
その男はニヤリとわらい、やぁとでも言うように手を上げた。
「久しぶりだな、ウェスタ。いや、ウェスタじゃないんだった。」
茶色に近い髪の色で短髪、瞳は綺麗な緑のような色だった。
ユリウスが私たちの間に割って入ってきて、その男を睨みつけた。
「ご遠慮願います、エイン様。」
エインと呼ばれた男は、軽くはいはいと受け流し、ユリウスは笑顔に戻ってこっちを見た。
「こちらが騎士王第5位エイン様です。」この人が騎士王……ウェスタのことを知る人物の1人。




