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刹那の記憶  作者: りりぃ
第5章 戸惑い
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おう。

翌日、朝食を食べさっそくダンスの練習をすることになった。


花織が最初に練習していたのだが、とても上手だった。


つっかえる様子もないし滑らかでとても優雅だ。


花織が練習を終えて、ついに私の番になった。


思うように踊れず、つっかえたりしたが、ユリウスがリードしてくれ、次第に楽しくなってきた。


練習を終え、みんなで練習の計画を話していると、ユリウスは花織の方に顔を向けた。


「花織様はダンスの経験がおありですね?」


花織はうんと頷き、空を見上げた。


「花織様はもう十分に出来上がっているので練習はいりませんね。どういたしますか?」


「うん、練習はいいや。」


そうやって計画を練っていると後ろから声がした。



「へぇ…。」



ユリウスはその声に、はっと反応し顔をばっと上げ、苦笑してユリウスは恭しく挨拶をした。



「やっぱりあなたでしたか。お出迎えせず申し訳ありません。」


その男はズカズカと私の前まで来て、いきなり跪き私の手を取ったかと思うと手の甲にキスをした。


「…っえ!?」


その男はニヤリとわらい、やぁとでも言うように手を上げた。



「久しぶりだな、ウェスタ。いや、ウェスタじゃないんだった。」


茶色に近い髪の色で短髪、瞳は綺麗な緑のような色だった。


ユリウスが私たちの間に割って入ってきて、その男を睨みつけた。



「ご遠慮願います、エイン様。」


エインと呼ばれた男は、軽くはいはいと受け流し、ユリウスは笑顔に戻ってこっちを見た。


「こちらが騎士王第5位エイン様です。」この人が騎士王……ウェスタのことを知る人物の1人。

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