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とある地方新聞より


〇〇新聞

昭和31年8月14日(木) 朝刊

山間部で一家三人が消息絶つ

山狩り続く 警察「熊による事故の可能性も」


【○○市】

十三日未明、○○市△△地区に住む農家・佐久間正雄さん(42)含む一家が行方不明になっていることが分かった。


近隣住民によると、十二日夜から家屋付近で「誰かが木を叩くような音」が何度も聞こえていたという。


異変を感じた近所の男性が翌朝訪ねたところ、玄関は開いたままで、食卓には夕食が残されていた。


県警は一家が山中で熊に遭遇した可能性もあるとして、消防団と合同で捜索を続けている。

現場周辺では数日前から熊の目撃情報も寄せられており、付近住民に対して不要な入山を控えるよう呼びかけている。


*


○○新聞 

昭和31年8月17日 朝刊

身元判明


十三日より行方不明となっていた佐久間さん一家のうち、男性一名の遺体が十五日に発見された。


県警によると、遺体の損傷は激しく、頭部には野生動物によるものとみられる損傷が確認されている。

なお、残る二名については現在も捜索が続けられている。


*


○○新聞

昭和31年8月20日 朝刊

行方不明者捜索終了


県警は十九日、○○市山間部で続けられていた捜索を打ち切った。

行方不明となっていた二名は、依然として発見されていない。


======


この新聞記事を見つけたのは、〇〇市立図書館に収蔵されている地方新聞でした。


最初は、よくある山岳遭難の記事だと思っていたのですが、一つだけ気になることがありました。

この記事には「木を叩くような音」とあります。


実は、この音に関する証言は、私が集めた他の資料にも繰り返し現れます。

偶然にしては、少し出来すぎているように思えたため、本記事に掲載を決めました。

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