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もう一度、魔王を討つまで  作者: 空崎恵
英雄の背を追って
9/14

宮殿に向かった後は、特訓もね!

次の日、俺達は起きてすぐに街の端にそびえ立つ宮殿へ向かった。

一応で届いた招待状(手紙)も持参してだ。

街のどこからでも見える宮殿は、近づくとより煌びやかなものだった。

門兵に招待状を見せると、中に踏み入れることを許された。宮殿の中には、俺達以外にも沢山の冒険者が集まっていた。

全員、まさか招待状が届くとは思わず、顔には緊張が走っていた。中には「よばれたんだぜ、すげぇだろ」の顔をした冒険者もいたが。


「一応、1箇所に集まっておこう。何かあってはぐれたり、トラブルに巻き込まれないようにね」


アレアトの提案で、中央より少し外れた位置で、なにか始まるのを待つことにした。


「それにしても、まさか滞在中の全冒険者に招待状を送るなんてね....」


「だけど...ここまで冒険者が集まるのも不思議だと思う.........。遠征は...生還できる確率が低いから.......」


確かに、まだまだ未練だらけね生きていたいと思う冒険者は、この招待に乗るはずないだろう。


「それなら私達にも当てはまるけれど、招待状にあんなものがあったら、見過ごせはしないわ」


「女帝の印.......」


なんと招待状には、女帝のみが使うことのできる印が押されていた。こんなこと、普通ならあり得ることがなく、なぜ女帝が直々に印を押しているのか気になり、俺達は宮殿へ行ってみようとなった。


「なぜここまでしているのか、やっぱり気になる。この感じじゃあ、普段の遠征よりも事態が深刻化しているとしか考えられない」


「そうじゃないと、女帝か直々に印を押すはずない......でしょ?」


「あぁ」


やはり何かあるとしか思えず、その何かを考える。

アレーティアは、近年にかけて暗黒の魔物こ勢いが増していると言っていた。

それなら、普通の暗黒の魔物よりも強い魔物が現れてもおかしくない。

それへの対抗のために、冒険者をあつめた......?

やはり分からない。単純に量には量をってことなのかもしれない。

もしくは、もっと事態が悪化している可能性もー


「女帝......様......?!」

「なぜ女帝自ら.......?!」


一気に場が騒がしくなり、俺は静かに周囲を見渡す。

なるほど、女帝自らがこの場に出てきたと言うことか。ステージのようなところに、女帝の姿がある。


「集った冒険者達よ、よくぞ招待に応じてくれた。これには感謝を」


威厳のある声で場の主導権を握る。女帝と言われるのもおかしくないカリスマ性だ。


「今日、皆に集ってもらったのは他でもない...暗黒の魔物討伐の遠征に参加してもらいたいからである」


招待状に書いてあったもんね。


「近年にかけて、暗黒の魔物の勢いが増してきている。その力も、数も、こちらの予想を遥かに上回るものだ。そのため、冒険者を集うことにした」


つまり歯には歯を、数には数を、ということだ。


「だが、遠征に行った者の生還率の低さは知っているだろう。無論、我も強制はせぬ。それでも我らと共に遠征へ赴き、生還を成し遂げた者には、我が直々に欲する報酬をあたえてやろう」


また、場がざわつく。生きて帰れたならば欲しいものが手に入るのだ。

生の欲望にしがみつくか、戦場へ足を踏み入れるか、2つに1つである。


「それでは、次は遠征当日に会おう。1人でも多くの同士が集うことを、願っている」


そう言い、女帝はこの場を去った。それを見た冒険者も、また去っていく。迷いが顔に浮き出る者もいれば、絶望顔のやつもいる。


「ということだったけれど.....みんなはどうしたい?」


去っていく冒険者を見ていたアレアトが、声をかける。


「私は、怖いけれど.....助力してもいいと思うわ」


「僕も......死地へ向かうことは分かっていても.....彼女たちを助けたい........」


「このパーティは優しくて勇敢なやつしか居ないなぁ......もちろん、俺もだ」


「わかった。オレも賛成だ。そうと決まれば、特訓をしながらその日を待とう」


そうして、俺達も宮殿を後にした。




「それじゃあ2人1組になって簡易戦闘を行おう。くれぐれも、お互いをボッコボコにはしないようにね!」


ということで始まりました特訓という名の簡易戦闘。俺はアレアトと戦闘をすることにした。


「それじゃあ、オレから行かせてもらうよ」


そう言ったと同時にアレアトが目の前から消え、そして一瞬にして俺の目の前まで接近してきた。


「1発.......」


アレアトは呟き剣を振ろうとするが、俺は素早く後退。剣の間合いから離れる。


「流石だね。判断が早いや」


「アレアトこそ、はじめから距離を詰めるという戦術をとるのもなかなかだと思うぞ」


互いが称賛し合う。これだけで燃えてくるものがあるよね。


「なら次は俺が.....」


そういって俺もまた距離を詰めレイピアを振るう。だがアレアトは俺と違い、攻撃を受け流すことを選んだ。すかさず柄を握り直し、打ち込みを入れる。

一応言っておくが、互いに木でできた練習用の武器を使っている。

武器(木)と武器(木)がぶつかり合うたび、火花が散るように木屑が散る。この感じだと、どちらかの武器(木)が折れるまで戦うことになるだろう。


俺は持ち前の素早さを活かしながら、何度も死角へ滑り込む。だが驚くことに、アレアトは感覚だけを頼りに俺の攻撃を防ぐ。

濁流のように襲いかかろうと、何度も何度も防ぐのだ。


「その防御.....硬すぎやしないか?」


「褒め言葉として受け取っておくよ」


互いに地面を強く踏み込み、武器を構えぶつかり合う。そしてバキッという音と共に、互いの武器が折れる。


「うおっと、武器が壊れたかぁ.....」


「それなら、オレたちはこれで終わりとしよう」


「なら、アレーティアとネモの戦いを見に行かないか?」


「いいね。どんな戦いになっていることやら......」


水を入れたコップわ片手に、俺達は2人の元へ向かった。

毎回タイトルで指が止まります。悩むんじゃ......。


我が家のPCは保証が切れたやつしかなく、そんならいっつも手に取るスマホで連載しちまえ!となっています。

ですが、下書きはパソコンでやってます。そこまでは行けた。だがそれ以降は我が家こパソコンではできなかった....!!

いつかカタカタカタカタカタのという幸せな音を聴きながら物語を紡ぎたいものです。それではまた次回。

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