はじまり そして終わる刻を
むかしむかし、せかいのはてにまっくろなやまやまがありました
そこにはおおきなおしろがたっていて、⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎まおうがいました
ですがせかいのひとびとはそのまおうをうちたおすべきだといいました
あるとし、せかいにゆうしゃがあらわれました
ひとびとは、ゆうしゃが魔王を倒すことをのぞみました
そして、ひとびとのねがいどおり、ゆうしゃはまおうをうちたおしました
ひとびとはよろこび、いろんなまちにゆうしゃのぞうをたてました
ですがらときがすぎ、ふたたびまおうがすがたをあらわしました
ひとびとはふたたびこんらんにまきこまれました
そして、ふたたびゆうしゃがあらわれ、まおうをうちたおすことをのぞみました
いまでもゆうしゃはあらわれていません
ですが、いつかゆうしゃがあらわれ、ふたたびまおうをうちたおすのでしょう
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金色の草木がなびき、夕焼け空を白い鳥が駆ける
時はまるで止まったかのように。景色は変わらないまま
始まりの場所、終わりの景色。
蒼い宝石がそれらを刻み、過去へと流れる
誰も知らないまま、何も知らないまま、全てがいつもどうりに流れる。
長い長い徒労。誰かがそう嘲笑る。
なぜ無意味なことをするのか。なぜ足掻き続けるのか。暗黒に身を委ねれば、すぐに楽になれるというのに。いつかはその胸に剣が突き刺さり、この景色にある草木と同じ色の血を流すことになると言うのに。
なぜ、ただただ耐え続けるのか。それになんの意味があるのだと。
暗黒に蝕まれる者はこたえる。人のために、世界のために耐え続けるのだと。それが己の我儘だとしても。
待ってる者がいるからと。たとへその者がここへ来なかったとしても。
始まりの場所、終わりの景色。
時は流れず、されど同じ時を繰り返す。
まるで、時計の秒針のみが動くかのように。
黄昏の色をした宝石が刻んだ、その景色のみがただただ流れる。
暗黒に目を奪われるよりは、ずっとずっと、このまま同じ時に縛られたままの方がずっといいと、思ってならない。
朽ち果てていき、飲み込まれ、最後には何も残らない。けれど、ただただ、飲み込まれる、わけがない。
この身体を、何重の封印と、する。
自我がなくなろうと、感情がなくなろうと、願いが空白になろうと。
誰も知らず、誰も気づかず、なにも知らないまま。
この胸に、剣が突き刺さる時まで。
もしくは......待ち人が訪れるまで。
最後まで続けばいいなという気持ちのもと、完全なる興味本位です。
最後まで続いたら頭が変形するまでなでてください。
好奇心旺盛は、飽き性の言い換えだそうです。そう面接練習の本に書いてありました。そうならないことをねがうばかりです。
妄想でヒャッハーしまくってる人間が、その妄想を文字におこし、人々にとどけられるのかなと思い、初めて見ました。
「ここぜってぇやりてぇ」「こんときにこんな展開したい」という気持ちがある限り、続くだろうという慢心にも近い気持ちを抱きながら、進めていきます!




