表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
儚い思い  作者: 十音孤
3/7

出会い


私は転校してからの生活に

慣れて、今の生活を充分に謳歌していた。

友達と楽しい学校生活、何も不自由などなかった。


私は小学生の部活チームに入った。

小学校5年生から友達に誘われてバレーボールを始めた。


「一緒にバレー部に入らない?」


そう1人の女の子に言われた。


私は陸上部に入るつもりだった。

もう決めていたし何より走ることが好きだった。

バレーボールは正直いうと眼中にもなかった私だったが、

その女の子の必死なアプローチのおかげのせいか、なぜかバレー部に入部した。


そして、大好きなものに出会った。

バレーボールというものに。

私の人生が変わったと言っても過言ではない。



身長は小さかったが、小さいながらに周りに追いつこうと必死に追いかけた。

でも早く始めた子達との差は凄まじく大きかった。


周りの子達はコートで練習している中、私はコートのないところで練習していた。

早くコートに行きたくてコートがないところでの練習を必死に食らいついた。

週3日のバレー部の練習だけじゃ追いつけない。


練習でない日も1人公園で練習した。

練習ノートを作って、


・オーバー上げ100回 3セット

・レシーブ上げ100回 3セット

・壁打ち 100回 3セット

・アタック壁打ち 100回 3セット


雨の日以外練習した。毎日。


そして、やっとコートで練習できるくらい上達し、

いろんなことを教えてもらえるようになった。

道のりは決して楽なものではなかったけど、コートで練習できるという事実が嬉しくて、

達成感でいっぱいになった。


そんな毎日を送り、

私自身も小学生ながら忙しい生活を送っていた。



バレーボールに打ち込んで中学生に上がる。

さらにバレーに打ち込むことになる。


毎日どうしたら上手くなれるのか、

負けたくない気持ちがいつも心の中にあり、

バレーボールのことで頭がいっぱいになっていた。


私の進んだ中学校は、決して強いチームでなかった。

部活の顧問もバレー経験者でない顧問で、自分たちでメニューを考えてするほどだった。

バレーをするにあたって、環境は決していいとは言えなかった。


だけど、

中学校で一緒にしていた、

バレー部の仲間とのバレーが楽しくて仕方がなかった。


きっと周りのおかげもあり、環境のおかげもあり、

祖母のことは正直1ミリも頭のなかにはなかった。

祖母はその頃60前半くらいであっただろう。


私の脳内には祖母と過ごした日常は過ぎた過去にすぎなかったのだ。

ただの過去になってしまっていた。


そしてある日、

父から1本の連絡があった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ