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儚い思い  作者: 十音孤
2/7

環境変化


自然いっぱいの生活で、

楽しく幸せな日々の時間は濃くてたくさんの思い出ができていた頃だった。


家庭の事情で転校が決まった。


今は自然いっぱいの場所で暮らしてきたのだが、

今よりも都会に出ることが決まった。


私の中で転校という言葉に心が壊れそうになった。

今の環境が好きだったし、周りの人もとても好きだった。

転校という現実が受け止めきれず、私は母に転校したくないことを告げた。


「私、転校したくない」


「うん…。ごめん…。」


と母は謝ることしかできなかったのであろう。

でも現実は何も変わらなかった。


転校が決まった瞬間から環境の変化に弱い私は少しばかり緊張していた。

小学生ながらに意外と感じたり考えたりするものがあった。


そして、夏が終わり夏休みが終わり、

私は転校した。


転校初日、私はすぐその学校に馴染むことに成功はしたものの

心が寂しかった。

いつも見ていた情景、人、全てが180度変わってしまったからだ。

1人で泣いた日もあった。

戻りたくても戻れない、もどかしい気持ちを涙で気持ちを現し表現していた。


でも、転校初日から、

たくさん話しかけてきてくれる子がたくさんいて、

正直ホッとして話しかけてきてくれた子には感謝している。

ありがとう。


でも、元の生活環境に戻りたくて仕方がなかった。

でも、小学生の私には何もできなかった。


転校してから慣れるまでの1日の時間がとても長く感じた。

友達の名前、先生の名前、覚えることがたくさんだった私は必死に覚える努力をしていった。


そして、転校してからの生活に慣れ、もう戻りたいとも思わなくなった。



あんなに大好きで毎日のように会話をしていた祖母に対しても、

会えないのに慣れてしまい、会話がないのにも慣れてしまっていた。


家庭の事情は、親の離婚。

私は母の方について行くことになった。

私の好きだった祖母は父のほうの祖母ということもあり交流というものは途絶えて、

どんどんどんどん祖母との時間はなくなっていった。



そして、やがて、私は成長していく。







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