表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/60

第二十五話 拷問

この話は残酷描写が入っているので、苦手な方はこの話は読まないでください。

 さて、人間の国を侵略した後にすることは一つだ。奴隷を集めることだ。もちろん普通の奴隷でもいいが、それじゃあつまらない。

 私好みの奴隷を集めなくては。

 だが、私が制定した法だと、財残が無くなった人じゃないと奴隷にはできない。だけど、私の立場なら何でもできる。

 そして、一人の女の子を見つけた。名前はエレン スランクというらしい。

 その子が気に入った。私の奴隷としてふさわしいと。

 そして二人目、ミル ハードレ。彼女もまた私の奴隷候補だ。

 三人目、ルーズ レミン

 そしてそのまま私は彼女らを破産という状況へと持ち込んだ。方法? 簡単だよ。私は彼女らから金を無理やり奪った。そして家族ごと奴隷にした。


 そして彼女らを早速金を使って買った。


「ようこそ、私の屋敷へ。エレンちゃん、ミルちゃん、ルーズちゃん」


 三人はおびえて声も出せないらしい。まあそれも無理もないだろう。私という強者が目の前にいるんだからな。


「さて、君たちは私が買った奴隷だ。これからは覚悟してほしい。まず、君たちの処遇だ。エレンちゃんには監禁処分を下す。今から永遠に牢獄の中だ。ミルちゃんは拘束されたまま生活してもらう。私の愛玩奴隷としてね。ではこれからよろしく!」


 と胸を張る。まあ、私のこの誇らしげな姿を見るような余裕はないだろうが。


 そしてまず、エレンちゃんを牢に連れていく。


「さて、この拘束具で君を拘束する。覚悟してほしい」


 と、壁に打ち付けてある鎖をちらちらと見せる、顔を見るに恐怖に打ち砕かれているようだ。そりゃあ目の雨にある拘束具で拘束してやるなんて言ったら、こんな顔もするか。まあ、私はやめる気はないけど。


「手を貸して」


 そして手を握り、枷を付ける。もう片方の手もだ。これで、手は壁に引っ付く形で動かなくなる。そして足は、シンプルな枷でつないで、ほぼ動かせなくする。


「なんでこんなことを……」

「楽しいから、それ以外ある?」

「…………」

「あはははは」


 そして私は部屋から出ていく。次はミルちゃんだ。


「あなたにはね、単にこの枷で手足を縛るね」

「い……嫌だ」

「いや? ごめんね、私にはその言葉は通じないの。だからお願い、拘束されてね」


 そして手を後ろ手に、足を繫いで拘束する。


「あの私は……



 ルーズちゃんは戸惑った感じを見せてくる。


「あなたには何も求めないわ。でも、暇だと思うからあの二人の相手をしてやって。私は出かけるから」


 そして三日後、


「もうやめてください。もう動けないのつらいんです」


 早速、エレンちゃんが泣き叫ぶ。


「いや、あなたは私の観賞用奴隷だから解放してあげないわ。こっちはいつかは死による開放をしてあげるつもりだけど」


 そう言って昨日買ったおじさんを指さす。この奴隷は所謂消耗品として飼った奴隷だ。


「まあ私としてはあなたにはこいつの苦しんでいる姿を拝ませてあげようかなって思ってるんだけど。どうかな? 人が苦しんでいる姿を見るのは楽しいよ」

「楽しくなんかないです……やめてください」

「えー見たら楽しいのに。ほら、今私はナイフを持っているでしょ。これで突き刺してやるの。こうしたらうまく拷問できるわ。古典的だけど素晴らしいと思わない?」

「思いません……」

「なら思わせてやるわ! えい!」

「ぎゃあああああ」


 男の足から血が出た。


「さてとどうかな気分良くない?」

「気分いいわけないじゃないですか。その人をいたぶらないでください」

「なら次は目だ!」


 私は男の眼球をくりぬく。


「うわああああああああああああ」

「ねえ痛い? 痛い? 痛いでしょ。気分はどう? 最高じゃない? 楽しくない? 私たちはこの悲鳴を聞くことができる立場にいるんだよって、何目をつぶってるの? この地獄を見てみたいと思わない?」

「思いません。もう苦痛過ぎて、見ているだけで頭がおかしくなりそうです」


 そう言うエレンは、全力で目をつぶっている。あーあもったいない。


「へーそうなんだ。あなたもそっち側の人間ね。まあいいわ。そう言う価値観もありで。じゃあもう片方の目もくりぬくから今度はちゃんと見ててね」

「嫌です」

「見ないとお仕置きするよ。こちょこちょしてあげる。それか魔法での拷問。どっちがいい?」

「見ますちゃんと見ます」

「わかった、じゃあ目玉ほじくるね」


 そして私はもう一個の目玉を取ろうとナイフを目の側にやった。


「やめてください! 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ」


 だが私はそんな物気にしない。


「うわあああああ」


「ねえ見て、目玉! 血がついてるから漫画みたいには取れなかったけど、それなりに綺麗でしょ? ちょっと特訓したんだ! 凄くない? 褒めて!」


 そう言ってナイフで突き刺している目を突き出す。エレンの方に。


「凄いですね」


 ああ、どう見てもすごく無いと思ってる顔だ。エレンちゃんも損な性格だなあ。


「笑顔で言って?」

「凄いですね」

「もう一回! やれば出来る!」

「凄いですね!」


 まあ三回目で及第点と言ったところか。


「さてと、これからあなたの目玉をほじくります」


 そう言って今度はエレンの方の目玉のそばにナイフを突き出す。それに対し、「え? え? え?」とエレンは明らかに動揺している。


「嘘でーす。そんなことするわけないでしょ。その顔が見たかったの! 最高の顔よ! 素晴らしい。あーあ、この世界にカメラがあったらな」


 私は日本でずっと不思議に思ってた、なんで俺つえー系主人公はその力で好きな事をしなかったのだろう。なぜこんな快楽的なことをしなかったんだろう。でも私は違う。やりたいことだけをやっていく。それが私だ。無双したい! 人を虐めたい! 奴隷を好きなように扱いたい! それが私だ。


「さーてともう二人呼んでくるか! おーい持ってきて!」

「は! かしこまりました」


 そう言って、召使奴隷に連れ出させる。


 それはおっさん二号だ。


「さてとあなたの目を潰します。今の気分はどうですか?」

「気分……最悪ですよ! 俺は詐欺なんて引っ掛からなかったらこんなこと。あいつが悪いんだ……あ」

「私はそんなこと聞いていませんよ。今の気分を言って欲しいの」

「最悪以外まりませんよ! あなたは悪魔ですか?」

「あはは、悪魔。私は悪魔じゃないわ。じゃあ罰として今からするね」

「やめてくれ」

「だーめ」


「ちゃんと見ててね! 約束だから!」


 そして目にナイフを向ける。


「あ、でもちょっと待って、これでこのまま待機することで絶望を長い時間味わえるの。良くない?」

「あ、やめてくれ」

「お前は喋るな!」


 そう言って足で体を踏みつける。あ、でもこれご褒美になりかねないかも。


「これが喋らずにいれるか! 殺してやる!」

「できるものならやってみてくださいよ。ほら! あ、枷は取りませんからね」

「誰がそれでできるか!」

「なら諦めてください」


 そして私はナイフでほじくる。


「うがやあああああああああああ」


 聞くに堪えない悲鳴がする。うるさいなー、思ってた感じじゃない。困った。


「なんでこんなひどいことができるんだよ」


 そう血がすごい勢いで流れている右目を手でふさぎながら言ってきた。


「私はただ人をいじめたいだけなの。酷いことという認識はないわ。あなたこそ私に愚かな幻想を見るのはやめなさい。無駄よ」


 そして私は彼のそばに寄る。


「この眼玉を見て!」

「い、いやだ」

「見ろ!」


 彼の目の前に目玉を掲げる。


「嫌だ!」


 目玉を彼のおでこに擦り付ける。


「どう? 自分の目玉の感触は」

「ひいいいいいいいいいいいい」


「発狂? 確かにそれが一番楽な解決策だよね。私も過去にはそれをしたわ。でも無駄なのよ。発狂しても誰も助けてはくれない、誰も理解してくれない、ただ体力を使うだけ。命の最後の一滴をそんな無駄なことに使わないで、走馬灯でも見なさい」

「……」

「私のアドバイスに従ったようね。でももうあなたの命は終わる、無残にね。さてと死ね!」


 そして私は彼の首を斬り飛ばした。


「さてと次はこの頭を見てくれるかな? エレン」

「ひぐ、ひぐ」

「泣かないでよ! これを見てほしいだけなの。見てよこの頭を。きれいでしょ」


 だがエレンは泣くばかりで見ようともしない。


「大丈夫よ、怖く無いから」


 私は優しく語りかける。こういうのは誠意が大切なのだ。乱暴に頭に擦り付けるだけでは恐怖を作ってしまう。所謂飴と鞭というやつだ。


「ひぐ」


 やはり見ようとはしないか……。


「なら私は別の部屋に行ってるわ。元気でね」


 返事は無い。返事を強要しても良いが、そこまで恐怖政治をするつもりもない。放っておくか。



「やあ、元気? ミルにルーズ」


「ルーズ、ミルと遊んであげたかな?」

「はい!」


 そうルーズは返事をする。しかし、その光景はルーズがミルをいじめているように見える。現にミルは泣いているのだ。この三日間で私はルーズの方がミルよりも偉いという刷り込みをした。元々ルーズは拘束されていないという点でミルよりも上なのだ。


「私はミルと遊んでくるわね。ルーズは元気にお留守番しといてね」

「はーい分かりました」



「さて、ミル。抱っこさせて!」


 私はすぐさま抱っこする。抵抗するが、手枷足枷が邪魔で上手くいかないその姿。可愛すぎる。やめてくださいと泣き叫んでいるが、そんなもの知るか。


「さてと、さっきルーズからなにされたの?」


 ハグを解除し、ベットの横に寝かせて聞く。


「こちょこちょされました」


 やはりそうなるかという感じだね。まだルーズはここに来て三日と日も浅い。まだやることが幼稚だが、私好みのサイコパスに育てるつもりだ。私自身サイコパスのことをよく知らないんだけど。


「そうか、まあ良いわ。私が愛してあげるから!」

「はい!」


 なら手枷足枷を外せよと私自身でツッコミたくなるが、子供だ。それには気づいてないのだろう。


「魔王様?」


 声が聞こえる。


「魔王様!」

「ん?」


 ああ、どうやら私は寝てしまっていたらしい。迂闊だった。まさか寝てしまうとは。


「大丈夫?」

「あ、ああ大丈夫」


 疲労が溜まっていたのかな。まあ政治とか色々してたし仕方ないか。




 それから五年が立ち、三人共大きくなってきた。

 三人共十四歳になった。

 三人共可愛く育った。一つ問題があるとするならば、ルーズちゃんが思ったよりもミルちゃんを虐めてくれないということかな。 私好みのサイコパスに育てようと思ったのに、二人はすっかり仲が良くなってしまった。

 こうなっては仕方がない。サイコパスは別の所で製造するか……


(魔王様! 敵襲です)


 念波でそう聞こえた。


 敵襲か。愚かだな。私の軍に勝てるわけないじゃない!


(分かった! すぐ行く)


「魔王様?」

「悪いな、しばし留守にする。すぐ戻るから待っとけ」


 そうよさそうなセリフを言った私はその場所へと向かう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ