元気〜?
さて、それではライオンに会いに行くか。
こうして、見ると村も大分変わったな。乗合馬車はと。おったおった。
「南領まで行くか?」
「これから出る所ですよ、のぶさん」
「では、頼む」
道も平らで、よく出来とる。偽装もここからだと何も解らんな。葛も自然に育って、ただの森に見える。手前の話は、わしが取ってきた奴だな。綺麗に咲いとるがまさか全部毒草とは・・・
ちと残念だったの〜。ミリオタの記憶だと恐ろしもん作っておるが。。。
暖かくて気持ち良いの〜。何も起こらないのが1番良いのだかな。残念な世の中よ!
しかも何でサルが関白って!腹立つ〜。あのヤローめ!しかもたぬきが幕府だと!!もっと腹立つ〜。
トンネルも綺麗に出来たな。二次元が電球ってのが出来れば安全に明るくなるって言っとたが作るのが難しいらしいな。まあ、あいつならゆくゆく作れるだろう。
もう出口か。こっちは、如何なってるんだか。おー。思ったより大規模だな!!
「のぶさん着きましたよ」
「おう!ありがとう」
木材の輸出が多いか。そのまま北へ送っとるからな。向こうは今や建築ラッシュと言っとたな。レンガも我が領で、いまだ大量生産中。原料はトンネル作った時の土がまだまだあるからな。テケやケッテンで運んでる。
鉄も出来てるから、その内機関車って奴、造ってレールを引けば大量に運べるだろ。今は、ミリオタの武器生産に殆ど取られてるからの。
宿場も作ったのか。やるなライオンの奴め。
そうだ!!こっちで苗木を帰りに買って行こう!売ってる奴なら、ちゃんとした奴だろ!!
「おーす!元気してる?」
「あのなー。のぶよ。事前に連絡よこせ!」
「お前だってこの前、突然来ただろうに」
「今日は何の用だ!!」
「・・・」
「護衛、外に出よ」
「これで良いか?」
「すまぬな。再度聞くが、帝国をどう思ってる?」
「はっあん。ゴミよ。つい先日も小麦を寄越せと。しかも買い叩いてな!だから拒否してやったさ。相当恨まれてるぜ。どっかの誰かさんのせいでな。それにどーせ貴族共の飯になるのが気にいらねー」
「何の事か解らんなそうか。まだ情報着ておらんか。帝国は、恐らくムカン国に攻め込むぞ」
「本当か?」
「帝都からの情報だ。東で兵の移動しとる」
「その為の糧食か。それで?」
「この前の仕返しに中央領も動く可能性がある」
「本国のどさくさに紛れて、お前の所を併合か。あり得る話だな。で?俺にどうしろと?」
「簡単な話よ。動くな。それと貴族を難民として入国させるな。一般人は、受け入れろ。足りないもんは、ウチが出す」
「ほぅ。何企んでる?」
「まだ、動きが解らんが事次第では、我が領は帝国より独立する」
「!?本気か?」
「事次第でな。何も起こらなければそのままよ」
「本気の様だな。しかしトンネルがバレればうちにもか」
「ああ、迷惑掛けるがな」
「解った。事次第で、俺も腹を決めろか」
「そう言う事だ。3国が協力すれば、対抗できる」
「!?もう一つは、何処だ?」
「サービ国だ。既に森を切り開き、密約を結んでおる。あの国は、昔から中央領と小競り合いしておるからの。本来ならいつでも交戦状態さ」
「森を切り開いた?西ルート完成か。ますます巻き込まれたな」
「まだ巻き込んではおらん!まあ、そう言う事だ」
「ああ、解った」
「宜しくな。話は変わるが苗木売ってる所教えてくれ」
「はぁ?あー。姫様へのお土産か?」
「そうだ!教えろ!」




