風車
それから、お互いに意見交換を行った。
風除けになる、植樹。それらが育つまでの風除け板の設置。
その木の選定。私がスケッチした絵から、松って呼んでたな。これからは、種子も食べられ、木の成分として油分が多いので、優れた燃料になるし、比較的雨が少なくも育つと。さし木の方法で種からより増やす事が容易。こちらには、松はない様なので、我が国で行う必要があるな。
これは、椿って呼んでたな。木は良質の木炭になり、実からは油が搾れる。日陰を好むって言っていたな。確かに森の中で見つけた。こちらもさし木で増やす事が可能。
まさかスケッチがこんな風に役に立つとは。。。
国では、私達農業部門は、肩身が狭かったが。これらが成功すれば、飛躍は間違いない。ここでは、教えてもらう事が多いな。因みに、スケッチはあの姫に渡して置いた。他のも何か使える物があれば良いが。
でもあの人は、何故そんな見た事もない植物の事を知ってるんだ?疑問も多いが考えてても仕方ないか。
先ずは、ため池からか。設計図は、書いてもらったが設置は、国の者に任せてみて。
ベリーの苗木達と一緒に送ってみるか。
ジャガイモ、梅、柿、栗、ポポーってのが食べられるらしいが。柿、栗、ポポーは、私も食べた事があるが、ジャガイモ、梅は、過去に中毒を起こした事があるから、危険だって話したんだけど、処理の方法で優れた食材になるって家族全員で言われた。。。何か殺気だって怖かった。
ジャガイモってのは、森近くに何時も生えてるけど、葉や茎が黄色くなってるのをって事でイモを直ぐに手配。
梅は、レシピと材料と容器を貰ったんで、やり終わったら、直ぐにこっちに送って貰うと。
その他は、またさし木で増やすと。
村の中を見回ったけど、見た事のない物ばかり。あの水車ってのは、凄く便利そう!我が国にも欲しいが、水がそんなに豊富じゃ無いからな。。風なら沢山あるけど。風か。
風で何か出来ないかな?馬鹿にされるか!?
「みどりさん、風で何か出来ませんかね?」
「風??」
「はい。あの水車を見て、風であれを回せないかなと思いまして」
「あー。そう言う事か。なら風車ね」
「風車??」
「水の代わりに風で動かすのよ」
「あんな大きな物を?」
「うーん。ちょっと待って。この紙きって、ここを止めて、針をさして、それをこの棒に刺すと」
「!?風で回ってる!?」
「そうそう。原理はそんな感じですね」
「これの大きいのを作れば!?」
「それなら、お兄ちゃんかガイさんかな。ここでは、作った事ないし。案内するわ」
「風車?」
「そうそう」
「それなら、そんなに難しくないよ。うーん。見本なら明後日までに作っておくよ」
そんなに早く!?如何なってるんだ!?




