試乗
「あれ?もう走れる様になったの?テケ?だっけ?」
「そうだぞー!足回りだけだけどね。これから周りは木製で、荷物を運べる様にするんだ!牽引の車両も出来たよ」
「木製で??」
「金属は、貴重だしそもそもここの設備だとこれが限界。死の山に、ここより大きい炉を作るから。そうしたら金属量産が出来るからそしたら上の部分を作るよ」
「これで、炉の材料を向こうに運びつつこいつの足回りテスト。そして改良して、更に作るよ」
「ふっふぁー!!本当に出来たんだね!」
「やっとだけどね!」
「のぶ殿。ちょっといいかな?」
「どうした親父どの!」
「南と北の件は、まあ順調に事が進んでおるが問題の東はどう予想してるんです?」
「まあ、何かしら仕掛けてくるがまだ先だ!今は三か所での交易で、他にも知られてないからな!奴が政治体制を整えて、落ち着いた所に、収入源減ってる事に気がつく、そして調べるそれからだ!」
「また戦いですか。しかし今度はどんな言い掛かりを仕掛けて来ますかね?」
「奴の出方次第もだが帝国の動き次第もある」
「帝国?」
「ああそうだ。今年の小麦収穫量は何故だかガタ落ちの予想だ。シスター経由で帝都の話だが。恐らく東のどちらかの国へ攻め込む。この辺りが怪しい」
「小麦の件は、我々の仕業ですがね。。帝国の目が届かない内にと?」
「そうだ。奴はそこをついて、勝てば後から何とでも言い逃れできる!まあ、勝たせはせんがな」
「なるほどね。準備はしとかないとか・・」
さて、いよいよ長距離移動!(テケ輸送車型)荷物を載せて、いざ死の山へ!!
「何やってんだ?」
はっ!?何故、ルカとミカちゃんが!?
「どうしてここに??」
「面白い事が有ると、直感が!!!」
はぁ〜何なんよ〜
「これからこれで、死の山へ資材を運ぶんだよ」
「なら、任せろ!使い方教えろ!」
「何でだよ!バイクはどうした!!!」
「シスターに教えたら乗り回してる」
「・・この前の馬は!!」
「教会の子供達が乗って遊んでる」
「・・そうですか・・(説明・・)」
(キュルキュルキュルキュル)
「これは、これで面白いな!!」
「試験も兼ねてるし、資材も積んでるから丁寧にね」
「死の山のどの辺だ?」
「水道路超えて、ここからなら右端だよ」
「おう!解った!全速!」
「話聞いてたのか!!!」
「おい!ガイが居たぞ!」
「ああ、あそこだよ」
「何だ?お前さん、運転覚えたのか?」
「あぁ。これはこれで面白かったぞ。煙突?を作ってるのか?」
「鎔鉱炉って奴だ。鉄を効率よく溶かすって言えば解りやすいかな?」
「へぇー。じゃあ、これももっと作るのか?」
「そうだ。鉄が沢山作れる様になるからな」
「凄いな!!この乗り物って名前なんて言うんだ?」
「テケだよ。輸送車型」
「何か可愛い名前だな!俺にも作ってくれ!」
「ダメに決まってるだろ!!」
「じゃあよー。あのバイクってのも良いんだけど、山の中や海辺走れて、荷物もそこそこ積めるの作ってくれねーか?バイクだとミカも座り辛いし食材もあんまり積めねーし」
「うーん。さくらに聞いてみるかな」
「期待してるぜ!」




