会談
遂に、北までの橋が完成したみたいね。
北から来た、職人達も帰ったそうです。
いよいよ、サービ国と交渉か。何で私までが呼ばれたんだろう。
ミカちゃんも。。。軍服が格好いいね!
護衛って感じよ!さてさてどーなるか!?
お母さん達は、料理を温めてなおして、準備してる。私達は、新しく出来た店の具合を眺めてる。森の中にあっていい感じね。
馬の歩く音が聞こえて来た。いよいよね。
「サービ国、王女カルミサである」
「オータ領、領主のユーであります」
「こちらへどうぞ」
「うむ」
「如何でしたか?橋の感じは?」
「誠に、素晴らしい出来だ。しかもこんなに早く完成するとは思わなかった。それに我ら職人に技術の提供も感謝する。我が国でもその技術が生かせると思う」
「それは、とても良かったです。まずは、料理でも如何ですか?妻の手料理ですが」
「それは誠か?是非お願いする」
「それでは、食べながら色々とお話しでも致しますか」
「私も構わない。早速だがここの通行料は、いくらだ?」
「私どもとしては、今回の件でこちらを希望します。こちらの書面の確認をお願い致します」
(!?これは、本気か??)
「これは、本気か?」
「何かご不満は、ありますか?」
「ふふふ。やはり中央領とは、違う様だな」
「勿論、その為にこの道を作ったのですから」
「そうでは、無い。まさか共同でこの道を管理なんて、思っても見なかったぞ!面白い発想だ」
「では、こちらの提案で宜しいですか?」
「勿論、是非にだ!」
「安心しました」
「それに領主よ、心から感謝しておるぞ。我が国は、変わろうとしておる。あの植物のおかげてな!あれを見つけ、栽培した者と話したいくらいだ」
「それでしたら、ここにおります我が子のミートですが」
「何と其方が?」
「はい。始めまして」
「またまた驚きた。こんな小さな子が・・失礼した」
「いえいえ、構いません」
「素晴らしい植物を見つけ、観察し、民の為にと。小さいながら誠にあっぱれだ」
「ありがとうございます」
「料理が出来ましたので、食べながら話しましょう」
「戻って来た者達が、料理が美味いと評判になっておったぞ。ほぅ。これが柔らかいパンか!おーお!確かにこれは、柔らかくて美味い」
「ありがとうございます。のぶ殿」
「次は、同盟の件だが」
「そうだな。我々の庇護が欲しいのか?」
「庇護?対等な同盟をお願いしたいのだか」
「ははは。人口から見て、そう思うが?」
「確かに、我々の人口は少な過ぎるが、我が領地の兵は、つよいぞ」
「まあ、中央領のバカが攻め込んで、返り討ちした話は、聞いておるが」
「対等に当たらないと?」
「いや。そうでは無いが・・」
「そうだな。あの木に、訳わからん実が付いてるのが見えるか?」
「あの何とも言えない、形の実か?」
「ああ。あれを射抜けるか?」
「ははは。ザザハム隊長どうだ?」
「はい。王女様。あの距離は無理だと思われます」
「こいつはなー。我が国で弓の名手だ!!其奴が無理なら無理だ!」
「そうか。ミカ隊長!あれをクロスボスで、射抜けるか?」
「はい!大丈夫であります!」
「なら、いつも通りやってみよ」
「解りました」
馬鹿なあの距離だ。しかもこの子が隊長だと!?ありえぬが・・勲章?本物なのか?
クロスボウとは??
何だその形の弓矢?か?
(バシュー)
はぁ?あたったぞ!?
「ザザハム!お前も射れ!」
「はっ・・」
「どうだ?矢が無くなりかけておるが?」




