方針
「美味い。こんな料理食べた事ないぞ」
「あぁ。パンも凄く柔らかいぞ」
「皆、そのままで聞いて欲しい。この工事担当のガイだ。ガイの指示に従ってくれ。不明点等有れば直ぐに我々に聞いてくれ。食事は勿論、寝床もテントだがこれから用意するので安心して、作業に集中してくれ」
「遠くからわざわざ、来てくれたサービ国の職人達よ、先程紹介があったガイだ。長旅だったろうから今日は1日休んでくれ。疲れを取らんといい仕事も出来ないからな、その間こちらも準備を整えるので」
作業員用のテントの設置が進む。それに道具の準備も。
「ガイ、頭数は揃ったが、と言った所か?」
「そうですな4代目。あっちの職人技術力が解らんしな」
「作業を見ながらと言った所だな」
「ですなー」
「親父殿、ちょっといいか?」
「どうしました?のぶ殿?北の国の件ですか?」
「あっはは!領主らしくなって来たな」
「流石にこの立場で、段々と解ってきましたよ。それも北との軍事の件ですよね?」
「南とは、違うからな。北はれっきとした国相手だからな」
「しかし北は、どう思ってるのでしょうか?」
「我々に対しては、感謝はされとるが中央領は、小競り合いが続いており嫌っておるが。残念ながら、我々も中央領と同じ帝国領よ」
「私が思ってるのは、ここでのまだ未開発の土地を含めて、計算させたんだが、食料生産力は勿論、自力での自活は可能だ!問題は、軍事力」
「ほうほう。それで?」
「ここで、ハリネズミの様に守るのは可能だと思っているが、3面方向は無理。責めて1面。南は問題無いとしても、北は同盟を結ぶのがいいと思う」
「考える様になったなーそれは、つまり帝国からの独立となるが良いのか?」
「勿論、今直ぐでは、ありませんよ。もしかしたらこのままって事もあり得る。色々と考えておかないとですな」
「わしも同じ考えよ。北とはまあ、密約になるな」
「はい。それと1番厄介なのは正面の中央領ですな。恐らく西ルートが完成すれば間違いなく何かしら仕掛けて来ると言った所でしょうか?」
「そうだな。間違いなく何かしらだ。北も南もかなりの軍事力がある。となると1番弱そうな我が領よ。ここを取れば西ルートも押さえられる」
「ミヤとも話て、そろそろ本格的に軍備強化しますか」
「それが一番。武器製造等は、わしとみどりとミカも加わってもらう」
「ミカちゃんか。。話は聞いてますよ。ミヤには組織作り、武器はお任せします」




