着々と
お姉ちゃんに、例の毒草の話をしたら大量生産して!って言われたけど。毒草なので、変に魔法を使うと危険だと思うので地味に、挿木をしてますよ。
念の為にと、ゴム手と防塵マスクマークIIをくれたけど、このマスクで防げるのかしら??
まさか!?実験台にされてる!?なんて思ってたら、何やら難しい事を説明されたので、頭に入って無いですよ。
そんな事を考えながら作業してたら、伝鳥が両肩を掴んで、ミカちゃんを運んできた!?どういう事!?
(グェグェェェェ・・ハァハァ・・)
訳がわからなかったけど、ミカちゃんにはこの鳥は、隣の国との連絡する鳥だから仲良くねって、話したら何やらショックを受けてたけど。鳥は鳥で、何やら訴えてる様だったが、何言ってるかさっぱり解らん。
ジュースとお菓子でも食べってー!!
船の方は順調に製造が進んでいる模様で訓練もしてるみたいね。事故もなく上手く行くと良いんだけど。新しく来たミヤさんも良い人で良かった。村人とも仲良くなってるみたいだし。
1番船の完成は、近いな。海での調整も殆ど終わったか。まさかこの世界でも、こいつを扱うとは、解らないものだ。しかしこれを作ってしまうとは。こちらの方が衝撃的だ。ルルカ様も一目置く訳か。
それに、のぶ殿が居るのも驚いた。まさかこの世界にも他に我々の様な人が来ているのか?あの家族はたまに、神の話をしてるが私にはその記憶もない。その点に関しては、ルルカ様にでも今度聞いてみるか・・
今はまず、兎族救出に専念しないと。訓練も皆、真面目にやっているが、泳ぐのは中々苦戦しているが、手は抜けない。焦らず行うしか無いな。
花火の作製も可能な限り、本数を作れとのぶは言ってたけど。私、秘書、ゴーレム3体だと人手が足りない。弾も作りたいし。そう思ってた所、回復薬(化粧水の元)を作って貰って村の女性達から、他にも手伝う事が無いかと相談されたわ。確かに、回復薬はたっぷり出来たし、化粧水も人口から見れば十分だ。
なので、玉薬や弾、無煙火薬などなどの製造もお願いした。回復薬を作っていただけあって、慎重さや丁寧さは問題なく、製造出来てる。
気に入らないのは、衛生関連工場が今や兵器工場になってるくらいね。。。
「のぶ殿、1番船が完成しました。早速泳げる者を3名で訓練を開始しました」
「思ったより早いな、ミヤ」
「はい。船の完成は思っていたより早いです。ですが、泳げない者の訓練が時間が掛かりそうです」
「まあ、そればかりはなー」
「はい。しかし時間的には丁度、良いかも知れませんな」
「と言うと?」
「恐らく兎族の小麦の収穫時期には、訓練が終わると思いますので、その時期でしたら救出の時期に丁度、良いと思います。帝国の目も弱くなりますので。それに花火を使用するには、最適です」
「はっはっはー。ミヤも同じ事を考えてたか」
「勿論。なので、1番船には兎族領地迄の海の航路を確認しつつ、接触をはかり、打合せと破壊工作、住民避難をスムーズに行いたいと思います」
「解った!任せたぞミヤ」
「はい」
各自、与えられた。仕事を進めて行くのだ。この世界を少しでも良くして行く為に。




