船と武器
さてと。
まさか揚陸艦を作るとは。名前は取り合えず中発とさくらがつけてたな。あいつはそう言う変な所にこだわるからなー。
エンジンの同調やらスクリューやら中々手強い。完璧にしたいが、早く終わらせた方がいい。細かい所は目を瞑って。ミヤさんも加わって、製造に当たってる。
いやー。ミヤさん驚いてたなー。「大発!?いや小発!?」って。
ミヤさんの経験も踏まえた修正。一隻完成すれば、後は同じ様に作るだけだから、時間短縮の筈。
今日は、3エンジン仕様の船を湖でテスト。テスト後の不具合を修正して、バラして海へと運び、テスト。修正が終われば、仕上げの流れだ。
職人にたまたま船を作った人が居て良かったよ。形とかは全く違うが居ないよりはマシ!
さてさて。上手くいけよー。ガイが上手く運転してる。前にはちゃんと進んでるな。
「ガイ!後進お願い!」
「おうーよ!」
よしよし。いいね!!
「また前進!出力を少しずつ上げてー」
(ババババババババー)
おーーー!加速していくーーー!!
舵の効きも良さそうだ!!
「おーい!おーい!」
エンジン音がうるさくて聞こえないか。んー。大きい音より静かな方が見つけられないよな。エンジンの防音と。後はガイに聞いてみるか。
ミヤさんに報告行くか。
「さとるさんから報告が来ましたよ。そろそろ1番船が完成すると」
「おう!もうか!」
「はい。のぶ殿、人員は、どうしましょうか?」
「それは、ミヤに任せる。訓練、運用、作戦をな」
「宜しいのですか?」
「わしは、流石にあんなの使った事がないし、ミヤの方が適任よ。人員は、まずわしとルカは付いて行くので、宜しくな!」
「解りました!早速人員を募集を掛けます」
「のぶ殿、募集人数16名、泳げる物が4名。まずは、この4名から船の習得。他の者は海で、泳ぐ練習させてます・・がその・・」
「どうした?問題でもあったか?」
「それが泳げる内、1名ですがミカちゃんなのですよ・・」
「あー。あやつも来たのか・・」
「はい。目も良いし、泳げるのですが、体格差で色々と・・その事を話したら、勲章を見せられて・・中々どうしたものか・・」
「あはは。やりおるなミカも。1度お主も含めた家族で話すか」
「えー!?ミカちゃんが!?」
「そうらしくて、ミヤが困っててな笑」
「うーん。無理やり断っても・・しかし・・」
「ああそうだ。逆に何をしでかすか解らんので、船からは降りるのは、禁止なら付いていても良いとするぞ!ミリオタも諦めよ。ミヤに K98Kを使わせてって言うとるらしいぞ」
「その事ですか私には、何の事やら」
「ミリオタも観念せいー。例の物持って来い」
(ガチャ)
「まさか、こんな物まで作ってたとは・・」
「ええ。火縄が登録されてる以上、その内に周りもいつか必ず気がつくわ。それに対抗するには、それを上回る物を作るしか無いのよ」
「この3種類で、まだ一個づつしか無いけど。このワルサーP38とK98Kは、恐らく完コピ出来てると思うは、細かい実際性能は解らないけど。それとVz61改これは、ワルサーと弾を共通化した物よ」
「しかし良く再現出来たな?さとるが作ったのか?」
「いや。僕は知らない」
「粘土で再現して、パーツバラバラに作って貰って、私が組み立てたのよ。この3種類は、モデルガンで持っていたから。ワルサーは、ミヤさんに。Vz61改は、ルカさんに。ミカちゃんには、K98Kを。弾や弾倉これからもっと作るわ」
「そんな言う訳で、ミカも連れてく。その2人には、別に訓練を受けてもらう。それで良いな、ミヤ」
「はい。解りました」




