王女
「確かに、ありました!ドット爺さんにも話を聞きました!」
「まさかあの森を抜けるなんて。詳しく話を聞こうか」
「そうだな。しかしお主らには、話せぬ」
「テメーなんだと!」
「待ちな!それは、お前さんどう言う意味だ?」
「わしは、少なくとも国の代表として、来ておるのだぞ?それを剣突き立てられた、訳分からん連中に話すと思うか?少なくともここの役人ならいざ知らずにだ。そう言う事だ。詳しく聞きたいのなら役人を連れて来い」
「アッハハー。確かにお前さんの言う通りだ。間違いない。じゃあ国のトップならちゃんと話すのか?」
「勿論だ。早く話してまいれ」
「このサービ国の王女、我がカルミスが話を聞こうぞ」
「へ?」
「何じゃ聞こえなかったのか?」
「王女!?!?王女が何で接客何ぞしてる!?」
「お前さんが街に入った時から連絡が来る。怪しいと奴がおると。見に行ってみれば、肉屋の前で、商品みて、財布の中身みて、どれ買おうか迷ってただろ?」
(わしちょーはずかしーーー)
「それで、スパイじゃ無いのは解った。あんなスパイ居ないし。それで当たりを付けてこの店の人間と入れ替わったら、馬鹿正直にここにご来店さ」
「さて、話の続きをしようか?」
「ならは、話は早い。率直に聞くぞ。中央領は勿論、帝国をどう思っとる?」
「はぁん。お前だって帝国領だろ!」
「それがどうした?好きで帝国領では無いぞ」
「お前・・」
「あ〜そうさ。今の帝国はゴミよ。しかしながら我が領だけでは、どうにもならん。味方についてくれるお仲間を探してる所さ」
「お前さんの所は、武力が無いと聞いておったが、先日中央のバカ長男が打たれたって聞いたぞ?武力はあるのでは?」
「あれは、あのバカ相手だからどうにかなっただけさ。まだまだ力が足らん」
「我々に力を貸せと?」
「あーそうさ。いつかはまだ解らんがだ!」




