帝都より
帝都から教会経由で、保護された人達が帝都のシスターと共に来ました。種族はバラバラ、小さい子が殆ど。痩せてる子が多い。この子達は、奴隷にもなれなく捨てられた子達。当初、私は奴隷に否定的だったけど、現実を見てしまうと、私が間違っていたわね。
直ちに、水浴び、服の着替え、食事。部屋に案内の流れかな。早く元気になって欲しい。
美味しい物いっぱい食べて!
帝都のシスターとの打ち合わせでは、今後1ヶ月位のペースで20人程度でこちらにくる予定。恐らく合計で200人前後になるとの事。
こちらからは、問題は無く更に受け入れ用意はある旨を伝えた。
帝都のシスターは、次来た便で帰ると。また新しいシスターが付人で来ると。そのローテーションで行うと。
さーて、私は畑に行きますかー。
「なるほど。まあ確かに今の帝国ならやりかねないですね」
「やはりお主もそう思うか?」
「状況が悪いですからね。早めに救出したい物ですが。村を見ましたが、素晴らしいですな〜」
「奴らの知識のお陰だ。だが足りない物もある。足りない物は、出来る奴がやれば良いとわしは思ってる」
「私も同感です。恐らく武力ですね」
「そう。それが我々が出来る事じゃ」
「お任せ下さい」
「頼りにするぞ!ミヤ!」
わしは、商人の所へ情報収集と行くか。
「おーい!ひまかー?」
「何言ってるんですか、のぶ様。この量ですよ」
「えらく物が増えたなー」
「お陰で忙しいですよ!何用でしょうか?」
「北方面の国の話を聞きたい」
カリムが話始める。ここの領地と接してる、サービ国は農牧等が中心な国家です。首都は、中央領に比較的近い位置にあります。恐らく5000名程度がそこに住んでいまが殆どが遊牧民的な生活をしてるので、全体的にどれ程人口が居るか私には解りませんね。感覚的には、3万位かなぁ〜と思ってますが。
あと、王がいつも居ません。社長の予想だと遊牧に一緒に出掛けてるのではとの事。
そして、その東はラナン国。農業と漁業が盛んですね。首都は海沿いにある山を丸ごと要塞化した街です。人口は、8万位かなぁ〜。
こちらの国々は、良好な関係でサービからは、肉や乳製品等。ラナンからは、農作物や魚製品を貿易してますね。
足りない物はお互い、中央領経由で交易を行なってます。
「なるほどな。その両国は帝国をどう見てる?」
「帝国と言うか、中央領ですな。初代が亡くなりあの長男がやった内政で物流が滞りがちですし、帝国自身も首を締めてます」
「そらなら、不満も燻っておるか」
「ですね。ここの領地が責めて、大森でしたっけ?その深い森に道があったり、死の山をくり抜ければ、西ルートが開けますが、まあ夢物語ですね〜」
「なるほどな。サービ国とは、深い関係か?」
「ええ。両国とは、いい関係ですよ。それに、ここの生産品は質が良いとの評判です。中央領の通行税を弟が下げてくれるといいんですがね〜」
「解った。また相談する事もあるがその時は宜しくお願いする」
「解りました。何なりと!」




