訪問
前線に戻って来ると国の快適さが身に沁みて来るな。妾が居なかった間も特に大きな変化は無しか。
新型の攻撃ヘリが到着している筈だが‥‥これか。書類状だと‥固定機関砲が1門追加のみか。攻撃力は然程向上はしてないのか?機動性、防御力は大幅に上がっておるか‥‥生産型は生産され次第輸送か。余った現行機は、希望の町へ輸送を願うか‥‥妾はまだ希望の町へ行った事はないな。姉姫が開拓指揮を取っておるとの話だが。ヘリを輸送がてら見に行ってみるのも良いな。
かなりの24時間ぶっ続けの突貫工事だったけど発電所が完成した!これで電源が手に入った!まずは発電用の固形炭燃料工場の電気化ね。これが済めば人員も少なく大量生産が可能になるわ!その次は給水塔にポンプで水が供給可能になるから便利になるわよ〜!!
それはそうとして‥気になる報告が‥木材チームから。森の木を切り倒して貰ってるんだけど‥切り株から脇芽?が出て成長してると。まあ話を聞くだけなら当たり前の事なんだけど‥切り株にして3日経つと脇芽が大人の腕ほどまでに成長してると‥これってラーライの変な森の木と同じでは?異常に成長するってやつよ。農業部は森の木を切り過ぎ注意や森と共に暮らしていた人もそう話していたけど‥‥このままでは森に飲まれてしまうので切り株は掘り起こす事に決定。まあ一部切り株は残して観察っと。
掘り起こした一部切り株も他の場所で観察。かなりの手間だけどショベルカーが有るからまだ‥ね。
ヘリを運んで来たが‥かなり大規模の開発じゃないか!!保護民は妾が思っていたより大人数なのか?ノブの奴、高射砲塔に近づかせないからな。
ポツンと大型の建物が建っておる。あそこに居るのか?しかし建物を疎に建てて居るのか?効率を重視しているのに何故わざわざ?
何かあるのか?
森の際にも建屋が。何かの工場か?地上から見るしか無いな。さて、飛行場に着陸するか。
流石に飛行場周りは何も無いな。女神の像?聖女様の飛行場??聖女様が現れたのか!?しかし女神像に道案内の看板を持たせて何を考えておるのだ?
空から見た感じ道は整備されておるな。戸建ての家に、あれは確かマンションって言っていたな。十数棟建てて有るな。
田畑??そう言われるとここの土地は岩肌?なのか?農地には向いておらんのにこんな所に?うーむ。謎だな。
大小貯水池を細かく配置しておるな。水質も問題ない様に見える。この辺りの気候はどうか知らんが水は貴重だからな。これはかなり効率的に配置しておるか‥‥?井戸もあると言う事は‥‥これは飲み水では無いのか?聞きたい事が山ほどあるが‥‥
ここか?ここにも女神の像?何々‥聖女様の館??まさか本当に聖女様が現れたのか!?
伝説の話が現実に???不味い‥何も手土産が‥‥妾の剣を捧げるか。
「王女様!如何されましたか?」
此奴らは‥領内の文官か‥
「いや。突然すまんな。ヘリの輸送任務でこちらに参った!姉姫様はいらっしゃるか?」
「もうそろそろ戻ると思いますが。こちらでお待ちください」
「それと。聖女様にお目通りお願い致します」
「え‥‥!?聖女様ですか‥‥!?」
「突然で有りますが、是非に!」
「‥‥いや‥‥その‥‥」
ん?流石に突然来ては無理というものか‥残念だかこん‥‥
「聖女様〜!工事の進捗状況順調ですぜー!」
ん‥‥‥‥?
「オホホ。皆様、怪我のない様に慎重にお願いしますね」
「あら、これはこれは北の国の王女様。遠い所わざわざお越し頂きましてどうぞこちらに」
「‥‥‥‥‥」
「わっははは!!痛快!痛快!保護民を洗脳か?」
「聖女様に洗脳したわけじゃないですし!」
「いやいや。驚いたぞ!聖女様が現れたのかと思ったぞ!それに女神の像がお主の数十年後を予想した物だとは!!笑が止まらん!」
「不可抗力です!まさかこんな事になるとは‥」
「やり方はともあれ。住人達の信頼を勝ち取るのであればやり方問わないぞ!!」




