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ある日!家族で転生しました!  作者:


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解放軍

ここが目的の村?町?か。確かに帝国兵らしい人物が門番をしているな。


「フナ隊長?どうしますかね?村全体に木製の壁。住人との接触するには、門からじゃないと」


「そうだなぁ。例の物は届いてるか?」


「ばっちりですよ。早速変装しますか?それなら隊長が商人の2代目で社会勉強の為に、旅をしながら商売をしてる!私達はそれを支える優秀なベテランの従業員って事で!」


「はぁっ!優秀ね‥よしやるか!」




「ん?何者だ?」


「旅の商人の者です〜何か御入り用はありますか?」


「おー!珍しいな!外の様子は?他の村はどうなっておる?戦はどうなった?」


「まあまあ〜ゆっくりお話し出来ればと思いますか‥これ干し肉ですがど〜ぞ!」


「おっ!ありがたいな!今、責任者呼んでくるから待ってろ!」



「どうやら上手く行きましたな?」


「そうだな?さてどうなるか?」


村の中に案内されたが、まあ普通の村だな。しかし活気は無いな。戦時中だからか?


「わしがここの村長じゃそして」


「ここを守ってる責任者だ」


「わざわざありがとうございます」


「外はどうなっておる?戦いは?」


「小さな村は放棄?されたのか‥人が居ない村を何ヶ所か見ましたが戦いがどうなっておるか?我々も‥‥何せ我々と人が住んでる村に来たのは久々で‥‥」


「そうなのか?」


「はい‥一体どうなっておるか話を聞きたいんですが‥?責任者の御貴族様も何か知ってるお話しは‥?」


「いや。俺は貴族じゃねーぞ!食い扶持に困って兵になったんだが!あの貴族のヤロー!ここから逃げやがったんだよ!!」


「え!?」


「馬も盗られちまったし!ここがそもそも何処か解らんし、一度この村も野盗に襲われてな。離れるに離れんのだよ!」


「はぁ‥‥そんな状況だったとは‥‥」


「わしも村長として、残ってもらう様に頼んだんじゃ」


「ここの管轄している貴族様は?」


「それが‥‥どうやらここに来た貴族様達と逃げた様で‥‥見捨てられた様です‥‥」



「そうでしたか‥‥どうするおつもりで?」


「どうすると言われても‥ここに留まれば後、数ヶ月は生き延びる事も出来ますし、出た所で行く所もありませぬし‥」


「そこが俺も悩んでるんだよ!ここに居ればジリ貧なのは解ってるが何処へ行って良いか解らねーし!」


「確かに‥‥そうで有りますな‥」


「そこでだ!お前達が来た道をこの村全員とで戻ってくれねーか?そうすりゃ〜どうにかなるかも知れん」


「いやいや。先程話した様に、我々も久々に人がおる村に着きましたし‥‥」


「そうか‥そうだったな‥」


「1つお聞きしたい事が有りますが敵に付いてですが‥お2人はどうお考えで?」


「敵って言ってもよー敵すら見てねーし。しかも帝国側から仕掛けた話は知ってる!何で戦争なんて仕掛けるんだよ!みんな上手くやってたのによー」


「わしもそうじゃ‥備蓄してた麦があれば次の収穫までもったのに‥‥」


「北方面の貴族の件は知っておりますかな?」


「北?味方の貴族に攻め込んだって話なら知ってるぞ」


「風の噂ですが北の貴族が帝国を押しやってるらしいです。しかも亡命も受け入れてるって話ですが‥」


「亡命って何だ?」


「言い方は悪いですが寝返るって事ですなぁ」


「ほう‥‥それで奴隷落ちか‥‥」


「いえいえ。北の貴族は奴隷を廃止しておりますので‥市民として生活しておる様ですぞ」


「‥‥そうなのか‥」


「まあ陽が落ちてきましたので、納屋ならありますのでそちらでお休みを」


「隊長?どう思います?」


「うーん。嘘を付いてるとは思えんが‥‥兵も10人程度。夜も警戒は厳に」


「はい。交代で休むとしますか」



何事も無く夜明けか‥‥


「どうだ?」


「変化無しです」


うーむ。あいつらが言ったのは本心か?



「ゆっくり休めたかな?たいしたもんは無いが朝食を作りましたぞ」


「‥ありがとうございます。それなら私達の食料をお渡ししますよ」



「相談なんだが‥お前達と北へ向かいたい。この辺の地理はある程度分かるんだろ?」


「ええ。まあ。それでは準備が整い次第出発しますか」


これではまるで解放軍だな‥‥それならこちらも正体を明かすか‥


こちらの正体を知って驚いていたが‥それなら話が早いって事で、こちらの隊が村へ進入。乗れる人数に限りはあるがヘリ着陸地まで何往復かすれば終わるだろ。

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