誉と悪い奴ら
「騎士としての誉だな。気に入った。お主、生き残った者の指揮を取り、負傷者に手当てを施せ」
「!?いいのか?私が生き残れば、また貴方を狙うぞ」
「そしたら、また相手をするまでよ」
「フッ。最初から負け戦だったか。これより私、ギリ。指揮を取る。そう言えば貴方のお名前は?」
「のぶだ」
「何があった!?」
「何じゃあいつは?」
「そこのバカの弟君のハイカ様だ」
一体何が起こった?炎の火柱が見えたと思ったら、兵は殆ど全滅か?
そして、この状況は何が起こってる?
「お前の兄者は、捕虜にしたぞ。さあどうする?」
「!?」
「まあ、驚いて居るのは解るぞ。よーく考えて話すこどたな」
どうするとは!?考え・・・まさかこれは
「そうですね。まずは、賠償金て所でしょう
か?金貨5000枚で如何でしょうか?」
「そうじゃのー。妥当な線だな」
「たまたまなのですが、先に金貨300枚と大量のお酒を今ここにお持ちします」
「随分と準備がいいな?」
「たまたまですよ。どっかのバカが勝利の暁に、金貨と酒をばら撒く予定でしたので」
「なるほどな。まさか、5000枚の内のじゃないよな?」
「勿論ですよ。差し上げます」
「ボッコの件は、今から武官を連れてくるので、そっちの領内へ引き渡すぞ」
「ええ。確か帝都かも来ておりますので、その場で逮捕と」
「それと、我が領内では人手が足りなくてな、2日後にそこのギリ指揮の元で、亡骸の回収をお願いする」
「お優しいのですね。そちらも責任を持って」
「さて、最後の問題だが?」
「うぅ〜ん。うぅ〜」
「身体が動かん・・縛られておるぞ」
「縄をほどけー!」
「おっ我が弟よ!縄をほどけ!」
「はぁ〜この状況を見て何とも思わないのですか?このバカ」
「貴様、私をバカだと!何様だ!さっさとほどけ!」
「あははー。こりゃー相当苦労してたな」
「そうですね」
「ここは、どうだ?処刑か?」
「いえ。それだと打倒、オータになってしまいますよ」「???」
「おっと!わしとした事が!それだと、自決もダメな」「何をさっきから何を??」
「ええ。英雄視されかねませんね」
「おい!ギリ!例えば、お前が1番やな、やられ方は、何だ?」
「そうですな。背中から切られる事ですかね」
「なるほど!どうだ?ハイカ殿?」
「そうですね、武官と結託して、兵を無理やり出兵、挙句に兵を失い、指揮もせず逃亡した、何てのはどうですか?」「へぁ?」
「だそうだ」「なにを・・ほどけ」
「こりゃー。ギリも相当に大変だったな!」
「ギリ、私の刀を貸してやるぞ!」
「これはこれは、有難い。お借りしますぞ、のぶ殿」「お前ら・・何を・・」
「貴様のお陰で部下が大勢・・・(ぐぅじゃゎー)」
「ありがとうございました。刀をお返し致します。2日後、責任を持って参ります」
「丁度、輸送隊が到着しましたね。どうぞ」
「おう!荷物を積み替える」




