準備
のぶも復活?ね。しかしあんな風な仕掛けだとは。もしかしたら私の3体の人形も同じ様に動かせるかも!!
そうなったら早速、兄さんに人形を作って貰うか。
背の高さは、今の私と同じ位で、見た目は・・とりあえず基本骨格のみ、作って貰うか。上手く動いたら、後から取り付けられる様。
流石は、魔法、上半身に右腕のみで乗せてみますか。右腕上がれ。問題なく上げられる。これが解れば後は早い。
特に手は、なるべく細かい作業が出来る様にと拘る。兄もプラモは好きだから解ってるわね。
流石に、あの音だと村人も気づき始めると同時に、村人を集めて状況を説明。
まだ、その日がいつになるか確定していない事。
そして、戦いになるかもしれないので、念の為の自衛準備。
のぶと爺が練習様子を見て、部隊編成。
まだ、文字が読める人が少ないので、木の札に武器の絵を書いて、本人に持たせる。
そして、遂に中央領のから早馬で公式書面が届き。1ヶ月に徴収に来ると。それに合わせて、ラーライ領の武官をトンネルを使ってきて貰った。
「遠い所、わざわざ大変だったでしょ」
「いえいえ。ご領主様自らのお迎え誠に感謝致します。まあトンネルの四つん這いが1番応えましたよ笑」
「まさかあんな所に、トンネルは驚きました」
「トンネルの件は、どうぞご内密に」
「勿論、承知しております」
「まあ、先ずはこちらへ」
「はい」
「こちらは、私の執事と従者の、のぶです。こちらの者は同席させて貰います」
「ええ、構いません」
「早速ですが、大体の報告は聞いておりますが」
「はい。残念ながら真っ黒です。証拠集めで確定です。逮捕する為に、帝都から中央領へも向かわしております」
「貴官はどうお考えで?」
「出来ればこの場で逮捕を考えておますが・・まあ、逃げるでしょうね。もしかしたら・・」
「攻め込んでくると?」
「はい。残念ながら。あそこの長男とは、ズブズブの関係ですから。まだ弟の方だったら話は通じたのですが」
「のぶ、話を聞いてどうだ?」
「残念ながら、武官のおっしゃる通りだと思いますが。武官殿一つご質問宜しいでしょうか?」
「はい、何でしょう?」
「武官は、中央領の武官とご面識は?」
「私は帝都で、見た事がありますが、相手は私の事は、名前だけでしょうかね」
「ありがとうございます」
「領主様、戦いになると、そのー。」
「ああ、言いたい事は解る。まあ、策は練ってあるので安心して下さい。相手が来るまで、何も無い村ですが、ゆっくりとしていて下さい」
「どうやら戦いになりそうだな。のぶ殿」
「ああ、3日後にな。まあ安心しろ、準備は、バッチリだ。仕込をしますか。親父殿伝達を」
「爺、各秘書を使って口頭での各村人へ伝達。内容は、3日後は朝から外出禁止とする。外出禁止解除は、こちらから追って連絡。今日、明日は各自指示通りに、今から準備に取り掛かる事。最優先と」
「はっ。では、伝達致します」
いよいよ始まるのか。どうなるか。
翌日、昼過ぎ殆ど準備が終わってる。目新しい建物には、カモフラージュが掛けられている。これなら遠くから見ると緑の茂みにしか見えない。まさか私の葛のツルがこんなのに役に立つとは。。この前埋めたのは、一面に広がってて焦ってたけど。流石、グリーンモンスターの異名があるわね。
いいわ。右手も細かく動かせる。
となれば、完成はあっという間に!!
よしよし。全く同じ様に動かせる。この3体あれば、更に作業を進められる。
魔女から貰った植物図鑑をチェック中。見た事の無い植物も有れば、元の世界でお馴染みの植物もあるわね。
お馴染みの植物(野菜等)は、種を注文しときますか。これだけ有れば良いのかな。
あと種を品種改良出来る様になったわ。大豆から小豆へとか。系統が近い種類のみ。
大豆から人参とかはダメ。
成長スピードの改良も、早くても通常の半分まで。
そして、いよいよ火縄での練習も始まった。




