どうかな〜?
さて、今日はJu87の後継機が来る予定だからわしも見に行くとするか。
あらかじめ資料は貰って読んでおいたがジェットエンジンを積んだ機体を前線で問題無く運用出来るかだな。エンジンを可能な限り地上から離した位置に搭載した様だがどうなるか?こればかりは実際に運用してみんと解らんからな。
しかし飛龍より小柄の機体だが搭載トン数は同じとは、力のあるジェットエンジンならではなのか。速度はJu87より少しばかし速い程度。航続距離もほぼ同じ。防弾力はかなりの物。この性能なら後継機として問題はなかろう。
ほぅ〜これか。奇抜な形だな。ジェットエンジンは使用時間が短いからエンジンごと丸々取り外せる仕掛けか。整備性は良いのかな?えーっと。
交換したエンジンは必ず領内に戻す事。再整備後また使うって事だな。
2人乗り用は先行試作機。本生産機は1人乗りか。ここはいつものパターンだな。操縦士の訓練の為だからな。
ふむふむ。ヘリの武装パックと共通化。急降下も可能なので爆装も勿論可能。武装の組合せで色々出来そうだな。
対地攻撃力はJu87と比べものもなく強力だな。固定武装も37㎜が2門。弾数は各32発か。後は、航空隊に任せてと。その試験結果次第で生産開始だな!
「ノブ殿!物見台より報告です!敵偵察隊と思われる反応なくなったとの事!」
「司令にも伝達!敵が動く可能性が出てきたと伝えろ!」
さてさて。やっと動き出すかな?
「ノブ!敵が来るの?」
「まだ何とも言えんが、戦闘態勢に移行だ!V 1と風船も一時中断だ!」
「また飛行場まで敵を引き込むの?」
「流石にそこまで相手も馬鹿では無かろう。今度は恐らくガチに組合うと思う。今度はこの高射砲塔とトーチカが主戦場じゃ」
「ここが?入口塹壕じゃなくて?」
「街道にはまだ敵車両の残骸が山盛りに廃棄したままだ。そこを通るにも敵にとっても邪魔だ。そうなると平野部からここ迄の森を突破して来る筈じゃ。敵にはショボい偽塹壕のみと思い込ませてやればやはり森を突破してここを通る。まあ通させぬがな」
「うーん。森だって通りにくいでしょ?」
「敵偵察隊がわざわざ通って来たんだ。奴等だってただ偵察に来たわけでもなかろう。偵察もそうだが奴等は水先案内人さ」
「まあ戦略はノブの方がプロだからね!負けないでよ!」
「負けるわけ無かろう!まあ見とれ!」
「隊の配置は??」
「入口塹壕にはフナ隊、高射砲塔及びトーチカにはミヤ隊、塹壕から高射砲塔の隙間にはカエサル隊、ミカ隊は山頂にだ」
「山頂?」
ははは‥ノブめいつの間に山頂付近をくり抜いて監視が出来る様に工事を進めていたとは‥‥しかもエレベーターを設置していたとは。。。これなら人員も武器弾薬から食料迄山頂まで問題無く運べるけど安全性は皆無ね。気をつけて乗らないと怪我しそう。
確かにここからだと入口塹壕から高射砲塔までよく見える事。ここからミカ隊のバレットで狙撃する気ね。しかも相手からは全く見つけられない場所。流石だな〜ノブは。




