まさか‥‥
しかし我々の予想とは思ってもいない所から緊急連絡が入るとは‥‥
「機長!電探に感あり約50機、ラーライ首都より南方向距離約480㎞」
「50機?そんな大規模移動の予定あったか?」
「いえ。定期移動予定はありません」
「こちら一式空中哨戒機4番機より接近中の編隊へ、所属を明らかにせよ」
「応答がありません!」
「もう一度、話しかけろ!」
「こちら一式空中哨戒機4番機より接近中の編隊へ、所属を明らかにせよ」
「応答がありません!無線機の故障でしょうか?」
「50機全部が故障のわけないだろ。単発機か?双発機か?」
「恐らく単発機では無いですが‥‥双発機?いや‥‥」
「何だ?はっきりせんのか?」
「‥はい。この反応だとギガントより小さい?ですが双発より反応が大きい‥なんだ?相手機、速度約510㎞?‥‥飛龍?いや高度約1万?」
「1万?‥‥!?無線士!無線最大出力!平文!我、空中哨戒機4番機!敵編隊発見せり!繰り返す!敵編隊発見せり!」
ちっぃ。油断してなかったとは言え‥‥いや結果は油断しておったな‥‥発見が遅れたとは言え、領内からの262を34機と震電3機を緊急発進させて、ラーライ首都手前で敵機を16機撃墜確実、その他に損傷。首都に配置してたアハトアハトで2機撃墜確実。だが残りの敵機に爆撃を許してしまい首都に甚大な被害か‥‥
敵機の帰路には、追いついた零戦隊、陣風隊で更に12機撃墜確実。約半数は撃ち落として残った機体も損傷はしておるだろうが‥‥
たまたま、一式空中哨戒機4番機が定期整備の帰りで索敵に引っ掛かったが。これが居なかったら領内の電探が探知したとしても今の被害より大きくなっていたのは間違いないな。
急遽、わしもライオンヤローと直接会って被害を確認。航空機の重要性を再度話してみたが‥奴の国ではまだ操縦士が20名程度。本能的に航空機と相性が悪い様だな‥‥この人数だと偵察程度の人員しか無理だなぁ。。。
話し合った末に、首都及びその周辺の防空強化。主に地対空兵器による防空。兵器種類はまだ未定。
首都被害甚大の為、防空強化に伴う首都再開発。それに伴う費用は我が国からの低金利貸付。
大まか2点。今の所はこれで話を付けてだな。
それと我が国の防空体制の見直しだなぁ。一元化を行う為に防空部を設立。
今の所は領内、中央の街、前線と3区画に分けて、本部は勿論、領内に設置。本部にて一元化管理するとしてだ‥‥念の為、各地域を有線で結ぶとしないとな。それから‥‥各部署にも意見を聞かんと。不具合はその都度改善かな‥‥
ここに来たついでだ。領内にも顔出すか。




