動きなしか
うーむ。そんな都合のいい兵器あるかしら‥
風船爆弾がいいからし?今は冬で北から南に吹いてるから命中率とかは期待出来ないけど、嫌がらせ攻撃には丁度良いかしら。
前線から飛ばせば1日以内で帝国領内へ確実に入るし。更に遠くにとなると2日も有れば十分。玉薬も大分余らせてみたいだからこれを使うか。高度が下がったら風船を爆発する仕組みにして、Sマインの接触信管を玉薬にさすか。新たに作る玉薬も少し配合を変えて長く燃える様に変更と。最初の頃に作ったロケット噴射の様にすれば周りを長く燃やせるから嫌がらせには良いかな。設計図を領内へ送って物が出来れば直ぐに飛ばすか。
「失礼致します!領内から試作武器数点お持ちしましたので確認をお願い致します!」
「武器?それならミヤさんとノブと‥そうね‥後はルカさんとミカさん手が空いていたら声かけてくれる?」
「承知しました」
「ミカちゃんは解るけど、何で北の王女様まで居るのよ?」
「いや。王女の部下をミカが指導していてな。その時に武器の話を聞いたらしい‥‥まあ同盟国だし問題無かろう」
「それなら良いんだけど‥」
「取り合えず武器を見てみようや」
各武器の使い方や性能やら生産コストの説明書を見つつ試射を行って。勿論、他の兵達に手伝って貰ってだけど。
88㎜迫撃砲、M79グレネード、バレット M82風の狙撃銃、ショットガン。
試射の結果は迫撃砲、グレネードは直ぐに量産を行う事が決定。
バレットはミカちゃんが気に入ったのであげると。
ショットガンは何故か王女が気に入ったので50丁ほど量産と。
試作品は各10個程有るから、訓練用としてそのまま配備。
領内へ発注指示したから試作武器の試験は終わりと。私からは風船爆弾の設計図を渡して丸投げ!
「ノブ殿!物見台から定時報告です」
「読み上げろ!」
「はい!敵偵察隊、相変わらず待機中!人数変わらずとの事です」
「解った!そのまま監視を続けろ!変化があったら直ちに報告せよ!」
まだ居着いていたか。完全な長期偵察を行う気だな。そうなりますとその偵察隊が居なくなってから数時間以内に敵の行動開始となるな。要注意っと!
流石に早い対応だな。試作兵器の生産指示が来るとは。それに風船爆弾もか。似た様な物作っていたからこれは直ぐ作れそうだな。これらに関しては問題無さそうだな。
問題は、ルカさんから依頼が来てるくろがねの色々な型の製作依頼が‥‥6人乗りやら、警備隊に渡した箱型やら‥‥この型は何かの移動販売をする気だな。これらは車体を長くしないと不味いなぁ。
前線の飛行場が一部でも直ってよかったわ。やっと輸送が再開出来る。一式だけでも30機近く滞留してたし。。。ギガントも20機近く。。早く完全に直して欲しいものだわ。。
輸送が順調に行けば、頼んでる建設資材も列車で来るはずだし。早く組立工場も作らないとだし。
近衛隊が運んで来た奪取品‥‥まさかこんなに有るとは‥‥帝国金貨だけでもうちの領内の年間予算の4〜5年あるぞ。その他宝石やら絵、骨董品?を含めればえらい金額だぞ。それに家紋が入ってる剣やら槍やらは‥‥これらは市場に流せないから保管だな。妻とも相談したが‥‥当たり前だがこの金額だと一気に市場に流したら経済が破綻するのは間違いないし今の所うちも予算に困ってないから‥暫し保管だな‥‥
はぁ〜。まさかこの世界全体の事を考えるとはな‥‥




