内容は?
極秘書類を見るとするか。何かな?
情報部の暗号解読によると近々旧男爵領経由で略奪品らしき荷物の輸送計画あり。これを阻止せよ‥‥か。
男爵領なんて玉薬でめちゃくちゃにしたからわざわざここを通るのか??
んー。いや待てよ。帝国は無線が普及しておらん様だから輸送してる連中が知らないって事もあるか。
シュトルヒを偵察に出すか。まあ見つからなくてもさほど大きな影響は出んだろ。
20台前後の馬車列を発見か‥‥これか?この距離だと一番近づくのが明後日位になりそうだな。足の速い車両で‥‥いや。街道は破壊された敵車両で埋め尽くされておるから出られん‥‥ヘリを出したいが北の国にバレてしまうなぁ‥‥空挺を使うか?輸送機自体後方に下げて兵を乗せれねか‥‥普通に空爆するし‥‥
「おーい!ノブ!印刷出来たの持って来たぞ」
「ルカか〜その辺に置いといてくれ」
「何だ?難しい顔して」
「いや〜ちょっと迷っていてな〜」
「ふーん」
「こら!勝手にみるなよ!」
「んー。これ阻止すればいいんだよな?」
「まあな。内容が本当ならかすめ取りたいが車両は出れんし、空挺も無理。ヘリは北の国にバレちゃう。普通に空爆しようかと」
「あの手があるじゃ無いか!」
「あの手??」
「馬だよ!馬!」
「はい?馬なんて領内から手配するのに‥そういや!馬捕まえてたな!まだ居るのかな?」
「警備隊の連中困ってたぞ!餌も無いからってうちの会社の輸送機で餌運んだぞ。家畜積める列車手配してたけど、中々来ないって」
「‥‥補給物資が優先だからな‥家畜だとこっちに来る時は空荷になってしまうからな‥んー。。わしも出るか!ルカ30名程度、馬乗れる兵を集めろ!空振りになるやもしれんが」
「解った〜明日の朝までに探して高射砲塔前に集めておくぞ」
「任したぞ!」
「おい‥‥何故ピアンがおる?」
「何故って、馬乗れてこの辺の地形に明るいからな。それによくよく考えたらうちの領内そんなに馬居なかっただろ?乗れる奴が少な過ぎ!」
まあ確かに‥‥わし入れて27名か。ルカとミカにピアンか‥ミカの部下5名に、ピアンの部下16名。残りは他の隊の奴らか。これなら行けるな。荷物の中身は空振りに終わるかもしれんし。
無線機も持ったし、シュトルヒも今飛ばしておるから、最新の敵位置は解り次第、入ってくるからな。
「よし!周囲を警戒しつつ行くぞ!」
ついでに地上からも男爵領の被害が確認出来るな。
くっくく。玉薬は上手くいってるな。敵の姿もおらんぞ。敗走した様だな。残留物資も多い事!本来なら回収なり罠を仕掛けたい所だが‥今回は目的が違うからそのままにしとくか。
「ノブ隊長!無線で目標位置の連絡が来ました!」
「ピアン副隊長!位置は何処だ?」
「ここから約3㎞!南西位置にて停止中との事です!」
「よし!向かうぞ!」
「ミカ!敵が見えたら教えろ!」
「んっ!」
そろそろ見えて来ても良さそうだが移動したか?
「いた!あの林の裏!止まってる!」
「よし!止まれ!!わしとルカ、ミカで近づく!副隊長は残りの指揮をしろ!こっちから合図したら突撃しろ!」
「承知!」




