馬が
今日は久々に港に来てみたが‥思っていたより観光客が多いな。電気が不足気味になる前に火力発電を建てようと来てみたものの立て易い所には既に、ルカさんの会社が押さえていたとは‥‥なので離れた所に入江を見つけたはいいが陸路が無い‥‥まず道から作り始めるか。ちょっと前まで人海戦術だったからえらい事になっていたけど、今は工事用車両があるから比較的楽にはなる筈だが。いや待てよ。山越の道より思い切って直線でトンネル掘るか?それの方がトンネル工事自体は大変だけど迂回するよりは楽か?
直線なら津波に対応しておかなとな。計測をしっかりとやってもらうか。
「ノブ!向こうの森の中に騎兵隊が潜んでる」
「騎兵?数は?」
「見える範囲だと200位?」
んー。双眼鏡でも周りに溶け込んでよー見えん。ミカはよーこの距離で見えるな‥こいつの目の良さには毎回、感心するわ。
「入口隊に継ぐ!警戒を取れ!森の中に敵騎兵を発見!約200!」
ん?横一列の3列で前進して来たぞ??降伏?な訳ないが?
「各自!わしが言うまで発砲するなよ!待機せよ!様子を見る!」
あれは‥‥確か近衛の紋章?だったけな?わしらと交渉する気か?何だ?
「全員!発砲するなよ!」
(我々は〜帝国軍〜近衛軍〜所属の)
はい??口上を話し始めた?あの馬鹿どもはまだそんな事をやっておるのか?いや。帝国の近衛はお飾り貴族の集まり!戦闘を経験してないど素人か!
「ミカ!お前の隊で狙撃可能か?」
「約1000m、余裕過ぎ」
「全員へ継ぐ!ミカ隊のみ発砲を許可する。他の者は撃つな!お馬さんが可哀想だからな!」
「ミカ!お前の隊は自分で指揮しろ!発砲タイミングは任せる」
「了!」
「パッチン!」
ん?手信号?こやついつの間に!どりゃどりゃ!
「って!」
うひょひょひょ〜おいおい!細かくは確認出来ないが一斉射撃で30人近く落馬したぞ!
口上をたれてた奴、焦ってるではないか!早く指揮してやら‥‥そいつも落馬した‥
おいおい!!半数が落馬したんじゃないか!?奴等どうする気か‥‥逃げ始めたな。まあそうなるよな。
「ピュ〜ピュ〜」
ん?馬がこっちに向かって‥まずい
「発砲するなよ!」
ミカの奴、手綱を握りドヤ顔しておるが‥‥分捕りは禁止しておるんだが‥‥これも一応分捕りだよな??キラキラした目で見られても‥‥
「あのね。動物は飼うの大変なのよ?ちゃんと面倒みらるの?」
「大丈夫!このシルバーは良い子だから」
シルバー?名前つけるんじゃないよ。。。
「この馬は自由に使え!え‥他の馬は‥取り敢えず‥捕まえておけ」
「ノブ殿‥‥馬の世話とか‥‥ここでは‥」
「みなまで言うな‥‥警備隊へ連絡!敵捕虜を100匹程度捕まえたので、取りに来いと伝えよ」
「了解しました!連絡入れておきます!」




