うーん?色々とな?
熱探知機も見に行かんとな。
早いな。早速試験しとるわ。これがそうか。小型化するって言っておったが大分大きいな。人が担いで使うには無理だな。
「ミヤ!思っていたよりでかいな」
「そうですなぁ。領内の試験結果だと最大約4㎞で熱源を探知可能みたいですな」
「確かに、人型の熱を探知しておるな」
「戦車に搭載は可能か?」
「可能は可能ですか、1発の砲撃でぶっ壊れるそうです」
「衝撃には弱いか‥‥固定して使うのが理想か」
「夜間は役に立ちますな」
「‥‥月光に搭載は可能か?」
「恐らく。V 1に搭載されてますからな」
「月光に搭載させて、夜間空爆可能か試験させろ」
「整備兵に指示しときます」
夜間爆撃に使えればかなり効果的に攻撃できるはず!闇雲に撃つより命中率が格段に上がれば戦果に期待が持てるぞ!
準備は着々と進んでおるが敵の動きがまだ無いな?男爵領から人が居なくなったのに周辺にも変化が無い。
まだ帝都に連絡が届いてないのかな?無線傍受してても、その前も特段に違いは無いとの報告だが。
あれらは‥‥男爵領兵の奴等か。娘っ子ズーも訓練に参加してるのか!?大丈夫なのか!?娘っ子は!?
文官達はまだ訓練途中で抜いたから今までとたいして変わらないが貴族娘が訓練について行けるのか?
訓練官は‥‥ミカか!?まあ大丈夫かな!?
「ルカ隊長より電報です!どうぞ!」
「ありがとう!そこに置いといて!」
最近、ルカ隊長からも色々依頼が来る様になったな。ノブと比べて無茶な指示じゃ無いからまだ助かるけど。
ホキ車に牽引出来る燃料タンク車4台。
燃料タンク貨車2両。
ホキ車に積める写真現像室、小型の凸版印刷機、無線通信機出来れば暗号機も搭載したやつ。積めなかったらどれかを牽引車に。これを2台分。
何じゃこりゃ?何する気だ?ホキ車は今北の国で作ってるんだよな‥‥
ホキ車は4台、王女から個人的に買い取ったのでその内にそっちへ届きます!出来たら教えてね!
買い取った!?
噂だと親父に言って彩雲改も買い取った話だけど‥‥何しようとしてるんだ??
やっぱ畑仕事は楽しいな〜!ずっと事務仕事だけだったし。男爵も少しは慣れてきた様だからねー。元々管理する側だったから慣れれば問題なし!!
ん?カブが走ってる??あれー?
カブなんかここに配備したっけな?でもカブを乗れるって事は領内の人間の筈。でも軍服着てないから‥‥
おかしいなぁ。民間人はまだここに来てない筈!怪し!!一応、PPKも持ってきてるから‥‥
「ちょっと!!貴方!!手を挙げて!止まりなさい!!そのカブは何処で手に入れたの?」
「うわゎ!!怪しい者じゃないっす!!姫様!」
ん?私の事を知ってる??やっぱ領内の人?
「警備隊からちゃんと身分証明書と出国証明書を持っています!!」
「それじゃー!その証明書をカブの椅子の上に置いて、10歩下がりなさい!確認しますので!!下がったそのまま動かない様に!!動いたらこの場で射殺します!!」
証明書は本物だ!でも何で領内の人がここに??
「何で民間人がここに?目的は?」
「ひぃぃぃ〜、カ、カブの鞄の中に、社長からの書面が!!何かあったらそれを見せろと」
社長‥‥??何々??
この人物は支店開拓部、責任者の者である。決して怪しい人物では無い。私が保証する。オータ軍航空隊所属のルカ隊長。
はぃ??何でルカ隊長が?
「どういう事???」
「領主様ご家族ならこれを渡せば解ると!」
ん?名刺!?!?!?
ルカ総合かんぱにー 中央の街支店
サムエル
はぃ??




