それぞれの覚悟
「そうだ。ライオンヤローとここを天秤に掛けた場合、簡単に手に入るのは、ここだ。ライオンヤローのそれなりの武力がある解ったか?」
「支払いを出来なくして、そのまま中央領の武官が一時的に統治して、中央領に吸収させると」
「奴らにしてみれば、歯車が狂ったのは去年は、払えてしまった事さ。なので今年は更に吹っ掛けたと。恐らくあの商人からここの状態を聞いて、絶対に払えない金額を決めたのさ」
「あの商人を責めるなよ。奴は商人として話をしてしただけで、裏を知らないだけだ」
「・・・」
「そして、恐らく今年は武力進行してくる」
「!?お金を払えばいいんでしょ?」
「ああそうだが?毎回払い続けるのか?その金があれば最もここを発展させる事が出来るのに?」
「トンネルを使えばって思っても無駄だぞ。今度は、どうやって払ってるのか調べるぞ。そしてまた何癖を付けてくるぞ?毎回それに怯えるのか?それともライオンヤローにも迷惑かけるのか?」
「いい加減ちゃんと腹を決めろ!!みどり!!ここはお前の住んでいた平和な所では無い!お前が思ってるたかが塩で戦争が起こるのだ!!」
「お父さんは、どう思ってるの?」
「私だって、まさかとは思う部分もあるがのぶ殿が話した様にここは平和な日本では無い。私には家族は勿論、ここに住む村人を守る義務がある。それらを守るには、力が必要だ。私には経営をする自信は、あるが外交や武力に関しては、自信は無いのでのぶ殿の力を借りている」
「僕も色々と考える事はあるけどガイと物、作って皆んなに喜んでくれるのが嬉しいし」
「私もそうね。こっちから戦争を仕掛けようとは思わないけど、仕掛けてくるんだったらやも得ないわね」
「そうか。。解ったわ。私も。農家の人達を守る義務があります」
(ウッうっうっウッ)
(鳥が泣いてるけど言葉解ってるのか!?)
「それなら、のぶ殿これからの対応は?」
「そうだな。まず公式書面には、こちらからの返信と最近出来た、便利そうな物とベッコウ飴をプレゼントといこう」
「非公式のは、金貨100枚だ。金貨をだぞ。それとは別に支払いの金な。ライオンヤローの所の武官には、支払い1ヶ月前迄には、公式領収書の準備とその後その武官をこっちに呼ぶと。準備出来次第、伝鳥に運んでもらって構わないぞ」
「金貨は、情報ですな。でもこの鳥にそんなに運べますかね?」
「あー」
(チッチッチッ)
「ん?」
(デーフルのに向かって、食べる動作??)
「飯を食わせるならか??」
(頷いてる)
「言葉通じてるのか?ハイなら頷け、いいえなら横だ」
(頷く)
「居る間は、毎日食いたいと?」
(頷く)
「そらなら運ぶと?」
(頷く)
「運べそうだな。。。」
「のぶ殿、それでは軍の準備をお願いする」
「解った。始めるとしますか」




