一体いつの間に!?
軍服も新装備になったか。少しは士気が上がるかな?元々士気は高いがな。
さーて。夕方までどーするかのう〜。目星所は既に顔を出したしな〜。のんびり海でも見に行くか〜。バスはあるのかな?あるある!便利じゃ〜。
「港行き〜直通バス〜!」
これだな。直通バス?まあ海に行ければ何でも良いがな!やけに混んどるな。満席かまあ海には癒しがあるからの〜
「では、出発致しまーす!ルカの宿〜海辺の館へ」
はぁあぃ???今何と??海辺の館???
「間も無く到着致しまーす!海辺の館へようこそ!夕日が沈むのを見ながら、露天風呂を楽しめる癒しの館へ〜また山岳の館では、朝日の見ながらの露天風呂を楽しめますので是非お越しくださいませ〜」
はぁい??山岳の館??
何じゃこりゃ!?ここにも宿が!?!?どーゆー事や!?観光地になっておる‥‥簡素な港の面影なし!!
塩工場見学の方はこちらへ???お魚加工工場で干物を作りを体験??海のお魚釣堀??地引網でお魚掴み取り??海水浴場??海のお魚バーベキュー??スイカ割りゲーム??大きなお船で海から見よう??海防艦が‥‥
あっ!!!!あいつ!!図書館であっちの世界の情報を手に入れて、こっちに無い物で商売をしやがったな!!!!
「‥‥‥‥‥」
はぁ〜何だか意味も無く疲れたな‥‥‥
「はぁ〜疲れた‥‥」
「二次元か‥‥疲れておるな‥‥男爵の娘か?」
「そうだよ‥次から次へと質問攻め‥‥そうだ文官2名も来たよ。今打合せと言うか顔合わせしてる‥」
「そうか‥これで少しは楽になるかな?所で、ルカは何をしとるんだ?」
「ん?ルカ隊長?」
「やけに繁盛しとる様だが?」
「あーそうか!領内離れてたからね。ここにあった宿屋、改装やら増築繰り返してたから流石に危険って事になってさー建て替える事になったんだよ」
「それで何で海辺や山に宿が??」
「立て替えてる間、従業員の職が無くなると困るって!それで親父にプレゼンしてさー。親父も露天風呂に惹かれてノリノリで設計して建て終わった後にここを立て替えたのよ」
「‥‥‥」
「それに商人やらが使ってた簡易宿もびにねすほてるって名前をつけて、今や領内に3棟建ってるよ」
「‥あの釣堀やらも作ったのか?」
「あー。あれはミカ隊長だよ。子供向けのは全部。くれーんげーむから色々作らされたよ‥」
「しかし、あれらはお前達の世界の‥‥」
「まあそうだけど、急に人口増えて雇用を創り出さなければならなかったし、実運用まで見切れないから親父が丸投げしたのよ‥ルカ隊長領内では、納税率1位とかじゃないかな?所謂、成功者‥」
「そんなになのか!?」
「そうよ。商人が来て、ここでの体験談を家族に話して家族を連れてきてその奥様方が婦人会で話して見栄の張り合いで、悔しかった奥様が旦那さんに話して、その家族が旅行に来るって流れよ」
「‥見栄の張り合いか‥」
「そうそう。海辺や山岳の宿屋は今やプチ高級宿屋。しかも領内に住んでる人向けにも色々と楽しめる様にしてるし。ここは普通の家族向けと離れは、すいーとるーむの高級タイプ」
「そうなのか‥‥」
「後は、僕達が気がつけない事を隊長らが気が付いて、この世界に合った形に馴染ませてる感じかな?」
「馴染ませてる?」
「普通ここでの移動は馬を使った馬車よ。立体駐車場も馬車用に改良してるしね。僕達からすれば立体駐車場馬車用になっているとはいえ珍しい事ではないけど、ここの世界の人達から見れば珍しいし、出来た当初はそこも観光場になってたくらいだよ!狭い土地を上を使うって発想はそうそう出ないからね」
「‥そうであったか‥しかしあいつ前線にずっとおった気がするが??」
「航空機で、かよってるじゃん!」
「航空機?航空便に乗っていたっけな??」
「何言ってるの?ノブからの指示って口頭で聞いたけど?」
「ん?何の話だ?」
「彩雲改良機の事だけど?」




