娘
「では、後ろに乗ってもらうぞ!動いてる時は頭を余り出すなよ。上のプロペラが回るので接触したら首が飛ぶぞ」
「解りました」
「では、いいか?席周りに有る物は触るなよ。そちら側でも操作出来てしまうからな」
「はい!」
「行くぞ!!」
上に!ふわふわする!上の風車が‥‥プロペラって言ってましたわね。これが回ると飛べるのね。かなりの速度で飛べますのね!凄い!!
「王女様!右下に見えるのは?」
「あれは、パンター戦車と言う物だ!」
「オータ軍も持って居たのですね!」
「も?姫は、帝国の戦車を見た事が有るのか?」
「はい。見ました!ムカンへ向かったと思われます」
「何両見たんだ?」
「はっきりとは言えませんが見たのは50両以上で、夜中もずっと凄い音を立てて居たので恐らくは200とかもっと、かも知れません」
「そうか」
200?姫の領地だと1番北側の街路になるな。しかも主要街路では無い。それなのに200?主要街路だと恐らくそれ以上。海沿いの街路もあるのだぞ。
妾達が撃破したのは恐らく100両もいってないはず。
やはり、妾達と帝国では5倍以上の戦力差があるのか!?
「有難う御座います!」
「また何かあったら話しかけてくれ」
「これ、私も扱う事が出来ますか?」
「訓練を受ければ大丈夫だぞ」
「では、私に訓練をして下さい」
「!? いや。私も訓練はオータ領内で受けたのだ。そこで訓練を受けないと‥」
「なるほど。そうなのですね」
男爵に話は聞いたが今が800人程度の人口で2割近くの人が行方不明になっておるのか‥
残った人々はどうするか。種は蒔いたがこればかりは予測は厳しいな‥工作する時間が余りにも短かったからもう暫く待つしか無いな。
1つ忘れておったな。高速型の人員輸送列車を作らしておかねば。それともギガントで送り込むかな?
どうにかこうにか、高射砲塔2号の建物はほぼほぼ完成したな。武装はまだ装備出来てないが避難場所としては問題無いな。間に合ったな。これでテント暮らしとはおさらばだ。
震電は1機完成したな。陣風はまだまだだけど。流石に1回作った事ある奴は、完成が早いなぁ。1回目の機体より発動機を変えて、吸入器の改良を行って完成と。
これでまた色々テストを行ってから、生産を始めるかな〜。
軍からの更なる一時除隊のお陰で、建築がどうにか間に合いそうね。前々から思っていたけど軍に人員を取られすぎ‥勿論戦時中って事は理解しているけど。ムカン難民からも人材を配置してるけど‥‥まだまだ慣れるまで時間が掛かる。お年寄りも多いし。
「隊長〜大丈夫?」
「あ‥次期領主様。急に人が入り込んでくると対応に苦慮します」
「うちは万年人不足もありますからね‥‥」
「まあ‥‥次期領主様もあちこちに飛び回って大変ですね」
「まあね‥でも前線に行ってる人達からすればまだ楽よ」
「はぁ‥‥」




