弱り
幽閉されてたお陰で体力が落ち過ぎたな‥。娘には申し訳ないが頼るとするか‥
「ピアンよ。私はまだ体‥‥」
「お父様。解っております。暫くお休み下さいませ。体力が回復する迄は私が働きますので」
「‥すまんな」
ノブ殿のお言葉に甘えまして、この辺りを見回ってみますか。
気になっていましたのが私が乗ってきた乗り物。空を飛ぶなんて!こんな事初めて!!名前はあるのかしら??うーん??
「ピアン姫よ。もう大丈夫なのか?」
「北の国の王女様!こちらに来られてたんですね」
「ああ。そうだぞ。夜会の帰り以来だな」
「あの時は楽お話し有難う御座いました」
「妾も楽しかったぞ。しかしあまり飛行場をうろうろするのは危険だ」
「飛行場?ここはその名前がついてるのですか?」
「あー。そうだな。飛行機を運用する所を飛行場と呼んでいる」
「そもそも飛行機とは?」
「そうか、そうか。そうだよな。よし。ついて参れ」
「姫が乗って乗って来たのはこれだな。これは輸送用ヘリと呼んでいる物だ」
「王女様は、お詳しいのですか?」
「まあ、そうだが。妾が解る範囲なら教える事は出来るぞ」
「是非!お願い致します!」
「こっちのは攻撃ヘリと呼んておるな。1人乗りだ」
「こちらのヘリは、窓が無く2人乗りですね」
「これは、訓練用のヘリだな」
「それでは、あちらにある物は?」
「こっちは、零戦って呼んでる飛行機だ。戦闘機だ。その横のは87と呼んでおる。対地攻撃が得意な飛行機だな」
「うーん。成る程。訓練すれば私でも飛ぶ事は出来るでしょうか?」
「それは出来る様になるぞ。妾も訓練したからな」
「王女様自ら!?」
「ああ。妾はヘリとシュトルヒなら操縦出来るぞ」
「シュトルヒとは?」
「今は出払っておるな。そうだな。小さ目の飛行機だ」
「う〜ん。なるほど」
「興味があるのか?」
「救出の時は何だか解らず乗りましたが‥興味は有りますね」
「そうか。では訓練用のヘリ乗ってみるか?」
「是非!」
「それならば。ますヘルメットを被る。頭を守る物だ。私の音声は聞こえるか?」
「はい!耳元で聞こえます!」
「それと口元にあるのがマイクだ。ここで話す声が妾の耳元で聞こえる」
「成る程!不思議です」




