バランス取るのは‥
「父殿!只今戻った!」
「ノブ殿!ご苦労様です!」
「お主も顔つきが領主になって来たな!」
「ははは‥‥」
「全体的には如何だ?」
「全体的には、黒字経営ですよ!」
「うむ!何よりだな!!」
「戦の方は如何ですかな?」
「まだまだはっきりせんな‥‥お主達の言葉で言うなら、うちと帝国だと国力差が恐らくだが4〜6倍?下手をするとそれ以上かも‥」
「それだと‥‥」
「兵器の性能ではうちに武があるがだ!」
「正面からやり合ったら負けるのは我々ですな‥」
「だな!なのでわしは、少しでも有利な戦況に持って行くのに、集中しておるよ」
「お願いします!」
「父殿も余り無理するなよ!わしは街を見て来る」
内政全般は問題無さそうだな。大きめの建物がかなり増えておるな。随分と景色が変わったな。区割りがしっかりしておるな。流石〜!!商売も順調なのかな?相変わらず食いもんの店が多い!
さて、軍需工場へ向かうか。
一歩外れると、やっぱ見渡す限り平原‥‥かろうじて田畑が広がって来たからまだ良いが‥意味なく広いな〜。。。
田畑に見慣れない、耕作機?が見えるな。効率化ってやつか。
工場群は、当たり前だが外から見て居てもつまらんな!!確か、研究工場はここだったけか??あれ??違ったな。警備してる奴に聞いてみるか〜。
ここか。場所を変えたみたいだな。どりゃどりゃ。居た!
「よう!二次元!」
「あれ。珍しいね!」
「まあ、たまには様子を見にこないとな〜」
「そうだね!試作機壊してくれて有難う!」
「あれは‥わし関係無いし‥」
「話は聞いたよ。あの2人は‥‥」
「まあまあ!欲しかった数値は取れただろ!」
「‥‥‥」
「全体の生産量は如何だ?」
「今は、供与する、零戦、月光、ヘッツァー、ヘリ2種類に集中はさせてるけど」
「週の生産数は?」
「零戦、12機程度。月光、6機程度。ヘッツァーが13両程度かな」
「そこそこ作れてるな!限界数か?」
「航空機は、限界だね。アルミが無い。ヘッツァーは、後倍は作れるけどギガントが無い。ギガントは、週に 1機は完成してるけどまだまだ足りない。通常の物資移動に支障が出ちゃう」
「うむ〜。前線からの鉱石が届き始めたら?」
「どれ程、送られて来るかだけど。向こうからの出荷量が計測されてないから何とも言えない。新型の輸送列車送ったけど、あれが満載で来たとしたら、1.2倍は作れる筈。5便分送ったから、それが届けば倍は製造可能。まあ機種にもよるけど」
「成る程。その列車後、3便増やす手配を。うち向けの航空機は?」
「保管してるのが零戦40機、一式16機。零戦に関しては、過給機取付作業中。戻って来た航空隊には、まずこれを渡して、乗って来たのは修理含めて過給機取付。なので後になれば成る程、引き渡しが遅れる可能性あり」
「そうか。一式に取り付ける発射台は?」
「あれはあれで、前線でも簡単に付けられるから、一式に積み込むだけ」
「それならば問題はないかな」
「製造数は、このままで良い?」
「今の所って感じだな。ヘリ達は?」
「攻撃型が週に2機。輸送型が 1機」
「まあまあだな。ヘッツァー以外は如何なっておる?」
「戦車系は、何も生産して無い。ヘッツァーに全振り。鉄系資材はたっぷり有るけど今度は人員が足りなくなる。なので、使って無い製造ラインは、改修中」
「何とも歯痒いな‥」
「資材は有るけど、人手が足りなくなる物と資材は無いが人手はあるって感じ」
「鉄で航空機は作れる?か?」
「考えたけど重すぎて無理。それならば一部を木製や布製を混ぜた方が資材節約、軽量化達成出来ちゃう。勿論、お金もね」
「うむ‥‥工員数を増やすのは?」
「勿論、増やしては居るけど、直ぐにはって感じかな」
「そうか‥製造数はこのままで良いな。肝心のV 1は、どれだけ備蓄出来た?」
「サクラが指示しっぱなしだったので、総数で800機以上あるよ‥‥」
「800!?それは多過ぎ」
「バランスが取れちゃうと短期に大量に生産可能‥‥」
「うまくいかんもんだな‥‥後は任せたぞ。わしは戻るでな」




