偵察結果は?
「どうした?ミヤ?」
「ムカン派遣隊からの報告がきました!」
どれどれ。
敵飛行場名称①②③とする。
航空機写真で言うとこれか‥
①野戦飛行場
戦闘機及び攻撃機らしき航空機50機程度。
②中規模飛行場
多数の建物を含む。戦闘機及び大型機らしき航空機100機。建物内にも航空機ありの可能性。
③中規模飛行場
少数の建物有り。戦闘機、攻撃機、大型機らしき航空機60機。滑走路及び周りの森に擬装建物多数発見。
①に対して
ムカン航空隊、零戦43機。97式爆装、32機攻撃予定。
②に対して
派遣飛行隊、零戦52機。一式48機。攻撃予定。
③に対して
V 1による組立準備完了機次第、連続攻撃予定。
「時間的には、現在攻撃中か?」
「そうなります」
「③が怪しいな。周りに擬装?組立工場か?それとも他の何かか?」
「可能性は、有りますな。カランにこの地域を確認した所、帝国が攻め込んできた際、無抵抗で降伏した貴族領地でした」
「他にこの貴族の情報は?」
「ここ 1〜2年に急速に財力が出てきたとの話です。戦が始まってその傘下の貴族に対して、特に国境付近領地を所有してる者に対して、抵抗するなと。1部の配下貴族は、命令を無視して徹底抗戦後、未確認で有りますが全滅しております」
「裏切者の1人はそいつか」
「恐らくは。幾ら新型兵器がありましても、この地域だけ、制圧が早過ぎますし、こんな変な戦線構築は出来ません」
「この貴族の政治的立場は?」
「どうやら、その貴族の父上が政治抗争で敗北後、領内へ戻って行ったようです」
「この3か所では、最も③が重要だな」
「はい。恐らくですが、カンノも勘付いたと思います。先ずは状況を見る為にV 1攻撃。再偵察後、再度空爆でしょうかな」
「‥‥V 1の組立前の備蓄は?」
「全て向こうに。120機持って行ってます。それと領内から来た、40機も今朝の便で持って行ってます」
「領内の製造数は?」
「生産を中止になってましたが、V 1隊派遣が決定してから姫様の指示で、3交代制のフル稼働に切り替わっており現在、日に40機強の生産になっておりました」
「やりおるな。後は戦果待ちか‥」
る〜る〜る〜。
仕事も突発的な事がない限り、通常にやっとなってきたわ〜。休みも取れる様になってきたし〜。さてさて次の書類はっと!
飛行場の整備?コンクリートで舗装された滑走路を新規で一本。確かに毎日離発着してるし、雨が殆ど降らないけど、土だと万が一降ったら運用に困るわよね。
さて、土木は専門外だけど、1×2mの厚さはどの位かしら?5㎝?の型を作ってから鉄筋入りにして、コンクリート流して‥‥四方にフックを掛けられる様にしておけば、クレーンホキ車から降ろすの楽かな?
ざっくりだけど、工作隊に指示すればやり易くしてくれるから‥‥承認っと!!必要作業員を割り出してもらおう!後は、原価計算も宜しく〜っと!
「警備隊長〜」
「ん?シスター!どうしましたか?」
「本日、新しい難民がこちらに来るとお聞きしたので、我々も手伝いに来ました〜」
「それはそれは有難う御座います!」
「中間の街から体力回復した者が来るとお聞きしておりますが‥」
「はい。その予定ですが。第1陣は132名と聞いております」
「あらあら。思ったより少ないですね。かなりの人数って噂が流れておりましてので‥」
「最終的には、かなりの人数になるみたいですが、今回も健康状態がかなり悪いみたいでまだ街で治療と体力回復中みたいです」
「そうですか」




