政治ってやつは‥
「お疲れ様〜ミリオタ!」
「はぁ〜疲れた!あの場所から逃げて!!」
「まあまあ!向こうからの書面の確認よ!」
「それとどーするの?」
「どーする?とは?」
「難民の数よ!!」
「はぃ?」
「カランさんから聞いたのよ!!恐らく3万人位になるかもって!!」
「ふへぇ???そんなに来たら領内の人口より多いじゃ無いか!!!」
あー。どうするかな‥‥まさかそんなに来るのか?確かに食わすだけでも大変だ‥
「殆どが老人、女性と子供達よ。しかも皆痩せ細り過ぎよ。まずこの高射砲塔内で保護して、ある程度体力を回復してから領内に輸送よ!警備隊隊長に電報打っておいたわ」
「何か言ってた?」
「◯すって!」
「‥‥まあ、いっぺんに来ないだろうから少しは時間が稼げるだろ!それよりこの写真を見ろ!ムカン国内で撮られた物だ」
これは、こっちにも攻めて来たチャーチル風戦車ね。これは、シャーマン風の戦車の長砲身!後、軽戦車?何かしら?その他は、ハーフトラック?
それにスピットファイア風戦闘機‥‥?
「向こうも新型を作っているって感じなのかしら‥」
「わしもそう見ておる。書面も読んだが、零戦は可能な限り、月光は戦闘爆撃機として、国内輸送機として、52を。彩雲も数機。地上兵器として、ホキ車を供与」
「‥そうね。その辺りが無難かしら‥」
「後は、わしらの問題としては‥‥零戦の強化って所か?」
「‥そう‥なのかな‥‥」
「何か思いついたら、わしを通さず今まで通り勝手にやってくれて構わないからな!」
「解ったわ。私は休むとするわ」
「失礼します。ノブ殿」
「カランか。手伝わせてしまって悪かったな」
「いえいえ。少しでもお役に立てればと」
「で?実際の所どうなんだ?」
「我が軍は、敵の侵攻を食い止めてはおります。一部地域では、反転攻勢を少しでは有りますが押し返しておりますよ」
「なるほどなぁ〜。では政治面ではどうだ?」
「ノブ殿には隠し事が出来ませんなぁ。正直な所、軍に不満を持つ者も少なからずおりましてな」
「少しばかりの華々しい戦果が欲しい所か‥」
「正直な所そうですが中々、現実は厳しいですな」
「そうか。これからの新たな支援内容の書面だ」
「新型の月光戦闘機爆撃機は、有り難いですな」
「領内に居るお前さんの航空士訓練を急遽変更して月光へ乗せておる。終わり次第、月光ごと渡すよ」
「誠に有難う御座います」
「それとだ。輸送機発着に使ってる飛行場だが、あのままの大きさのままか?」
「いえ。ギガントの発着が増えておりますので、多少は広げましたな」
「多少か‥それならば、零戦約60機、一式陸攻約50機を一時的に待機出来る広さと滑走路を増やせ。2週間以内にだ。それと何とも言えんが、飛行場周りに地上部隊約100名の我が軍の自由行動を認めろ。場合によってはそこに陣を張る。後は総数約600名寝床を作れ」
「航空隊派遣をしてくれるのですか?地上部隊とは?」
「悪いが派遣隊は一時的な物になる。地上部隊は、我が軍の極秘部隊だ。その部隊には、お前達の‥工作隊なり兵器組立に理解ある者を数十名必ず付けろ!」
「承知致しました」
「ああ。肝心な事を言い忘れた。先に我が軍の彩雲隊を派遣する。領空の自由行動を認めろ」
「仰せのままに」




