要請?
「なに?飛行隊の出撃要請?」
「はい。王女様。新たな敵爆撃隊がこちらに向かっているそうです」
「それなら、直ぐに迎撃せよ!情報は貰っておるのだろ?」
「問題ございません」
クックっ!立派に指揮をしておるではないか。
「なにー!?中間の街に爆撃機?」
「緊急伝にて!我、臨戦体制へ移行せり!」
こっちはまだ防空戦真っ最中!戦闘機を回す余裕は無い‥高射砲塔なら爆撃など喰らっても中に入れば問題無いはず‥‥
無事でいろよー農筋!!
「敵第4グループ!着弾予想空域にもう時期入ります!」
「カノン高射砲!砲撃!敵の移動空域を予想しつつ、連続発射!」
「砲撃始め!」
ん?砲撃音が全然しないわね‥‥
「砲撃音が聞こえないけど砲撃してるの?」
「領主代行!それだけこの高射砲塔が頑丈って事ですよ」
「そろそろ予想空域に届きます!」
「電探に変化は?」
「今の所、変化無しです!」
「取り敢えず撃ち続けて!!」
うーん?届いて無い?それとも被害が出てない?
「敵第4グループ!編隊が乱れ始めて来ました!」
「そのまま連続発射!!アハトアハトの射程に入って来た?」
「後、30秒後に入って来ます!」
「それなら、アハトアハトも全門連続発射!弾幕を張って!!街へ連絡!目視出来たら、防空網内射撃!味方の戦闘機には当てない様に!」
「外に居ると耳がおかしくなるな」
「はい。高射砲塔がこれ程の威力だとは‥‥」
「うちの航空隊は?」
「はい。上空に待機中!防空網以外に出て来た敵機発見次第、攻撃に移る様にとの事です」
この高射砲塔でどれだけの敵に被害を与えたのだ?
「敵機は如何?」
「まもなく目視出来る空域迄到達です!35機程度!3割程度撃墜した模様!」
「高射砲塔でも目視出来たら、機関砲発砲!!」
「敵第4グループ!恐らく爆撃態勢!!」
「敵爆撃開始!!」
「‥‥‥」
「敵機!10時方向へ変針!離脱を開始した模様」
「北の国航空隊に連絡!追撃せよ!街の被害状況確認!」
ふぅ〜。あっ!
「地上の掃討戦を始めて!それと敵航空路に沿って捜索隊を出して!捕虜がいたら捕まえて!」
「掃討戦を始めよか‥さて私も出るぞ!」
「王女様自ら出なくても‥」
「そう言うな爺よ!妾は現場が好き‥‥ミカ殿如何した?」
「私も掃討戦に加わる」
「しかし‥敵航空路の捜索隊ではないのか?」
「掃討戦の方が面白そう」
面白そう!?
「まあ、良いが‥ホキ車で行くぞ!乗れ」




