地形が
「只今、戻りました」
「ミヤ戻ったか。どうだった?」
「機甲部隊には骨が折れる地形でしたな。待伏せには有利な地形ですなぁ」
「やはりそうか。となると航空機からの攻撃も厳しいか?」
「そうですな。接近戦が主となるでしょうな。敵少数部隊の遅滞戦術をされ、渋滞してる所狙われたら逃げ場もありませんからな」
「うむ〜」
「ムカン方面は接敵があったと聞きましたが?どうですか?」
「早目に気が付いたので、防衛線を作れたよ」
「なら問題無さそうですな。しかしながら何か違和感が拭えませんなぁ」
「ミヤも感じるか?わしもだ。まだ違和感の状態は解らんが」
「私もですな。航空支援も届かない所で、地上軍の侵攻。直ぐに制圧されたこの飛行場。死の地付近にも今の所、敵の配置もなく‥」
「うむ‥‥‥」
まあ、戦いは流動的だ。先ずはこの地に航空隊の配置と物資の集積だな。
中間の街からの鉄道設置と。あいつらもやっと大仕事が終わったらまた長距離の設置だな。苦労かけてしまうな。
「ミヤ司令!精密な航空写真が完成しました!」
「よし。見てみるか」
ムカン迄の距離をよく作ったな。新たな街道の完成か。通りやすい所を進んでおるが、所々にやはり横穴を掘っておるな。物資集積及び避難場か。向こうも工場車両を完成させておったか。。。
これは戦車だな。流石に細かい種類は不明だが。他は擬装して対空火器もあるだろ。さてさて如何するか?
1500㎞‥いや。ここからだと1000㎞か。先ずはここを空爆を行うか。この砂嵐が終わった後に、威力偵察を行うか。
航空隊も3分の1程度、移動して来たな。カンノ隊の零戦が殆どだが。これで空も一先ずって所か。
ミヤの奴、彩雲を優先的に持って来たな。偵察強化の為かな。輸送機も順調にこちらに来ておるな。一先ず食うには困らんな。対空火器も一通り配置も終わったし。後は後発隊の陸路での輸送を待つしかなぁ。ん?
「てか、ミリオタはさっきから何してるんだ?」
「何って、私は鉱物資源が無いかの確認よ。飛行機でここまで来ちゃっけど、地上見ていたら鑑定で何かが有るのは分かったから」
「ほぅ〜。どうせなら金鉱脈でも見つけておくれ!幾ら輸出で稼いでるとは言え、戦は金が掛かるからなー」
「あったわよ」
「へ??何処にだ!?」
「飛行場の横?って言えばいいのかしら?かなりの量よ!」
「ここを我が国の領土とする!」
「へぇ?勝手にそんな事していいの??」
「女狐もおらんし、ライオンヤローはまだこっちに向かってる最中じゃ!ここを我が国の直営地とし補給拠点及び宿場町とす!まあ、任せとけ!」
まあいいけど‥‥‥
「それとその植木鉢?は、なんじゃ?」
「私は詳しくは解らないけど、見た事のない植物を採取して、ミドリヘ送るのよ。もしかしたら、何かに使えるかも知れないからさ」
「なるほどな〜妹思いだな」




