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ある日!家族で転生しました!  作者:


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敵偵察機

ここの要塞武装も殆ど設置が終わった様だな。この要塞を持って敵を粉砕してやる。丘の向こうも大分畑が広がってきた様だな。ここでの自給体制は整いつつあるが、周りが平地であるのが厄介だな。恐らく敵は中間の街と要塞ごとの半包囲を行うはず…‥

航空隊は、ここから数十㎞を後方へ下げて擬装。機甲隊、機械化歩兵隊も擬装は完了。更に時間的に余裕も出てきたので、防空壕も建築中。その周りにはわざとらしく擬装陣も作製中。これで航空機からの偵察や攻撃も的を絞るのは厄介になるだろ。


「のぶ殿!電探に感有りとの報告です!」


「何?敵機か?」


「はい。我が隊は上がっておりません!単機で、距離約600㎞!高度約1600m!」


「偵察機か!大分こちらに侵入しておるな!方向はこっちに向かってきておるのか?」


「はい。街道を真っ直ぐ北上との事です。迎撃機を上げますか?」


「いや。こちらの手の内を見せる訳にはいかぬ。この街まで来ても、対空に発砲はさせるな!地上偵察隊には敵機索敵を」


「解りました。その様に命令を出します」



さて、電探隊の報告だとそろそろここからでも確認出来るはずだが‥


「方位、12時半方向!敵四発偵察機!単機接近中」


あれか‥四発機を開発しておったのか。大型機はこちらもまだ開発しておらんのに‥あの機体は‥うーん‥ミリオタの記憶だとランカスターってのに近いのかな?我々の偵察隊からの報告を待つとしようか。

しかし完全に偵察行動だな。航空写真も撮られておるだろうな。まあ良い。となると敵の進軍は早くとも2〜3ヶ月後かな?



「我が偵察隊のからの報告です。ランカスターに近い機体だと思われます」


「敵は四発機を完全に開発したと言う訳か」


「そうなりますな」


「爆撃能力はあちらの方が上になったか」


「そうなりますが。こちらも四発試作機が完成した様です」


「誠か!いつの間に!」


「基本設計は一式陸攻の大型化ですな。試作試験後、直ちに生産に入ると次期領主殿から暗号伝で来ております」


「やるな!二次元!性能は?」


「まだはっきりとした連絡は来ておりませんが。航続距離約1500㎞。爆装約2000㎏を予定しておる様です」


後は機体数と人員を確保しないとな。


「ミヤよ。今後どう対応するか?」


「そうですな。敵の航空隊が進出すると厄介ですが、こちらから手を出すには距離があり過ぎますな。ここから約500〜800㎞以内に敵が進出する迄は、基本手を出さない方が無難かと」


「であるか。片道その倍での往復攻撃はこちらも骨が折れるし乗員の疲労や補給も厄介になるか‥」


「はい。それならばあえて、こちら側に少しでも地の利がある方が良いと思われますな」


ここでも後の先か‥まあこちらから侵略戦争しておる訳ではないから良いとするか。


あっちゅう間に、2ヶ月も過ぎたわ。その間、航空機の補充やら武器弾薬、食料の備蓄等の管理に追われてたわ。陸上兵力も大分練度を上げておるわ。フナが加わったのが大きいな。歩兵の練度は恐ろしく上がっておるわ。

ここ最近天候が悪く、航空機からの偵察情報が無いのがちと心配だが。


「のぶ殿。偵察隊からの分析結果報告が届きました」


「どうだ?敵の様子は?」


「はい。ここから約1200㎞程度離れて位置に基地を構築中。更にここから約500㎞位置にも基地を構築中。こちらは既に同盟国の地上偵察隊が監視に付いております」


「そろそろあちらも攻撃準備体制が整うか」


「ですな。ここからは敵航空機が500㎞地点に到着次第、攻撃を行います」


「こちらから先に仕掛けるのか?いつだ?」


「電探によって、敵航空隊はこちらに丸見えですので、敵機が着陸した時点で先ずはV 1を叩き込みます」


「あー。あれなら今回は余裕射程内だな。しかしあれは、命中率がいまいちだろ?嫌がらせ程度にしかなー」


「更に改良型が完成しておりますよ!」


「なに?どんな奴だ?」


「はい。今回は地形計量が終わっておりますのでその座標に向けて着弾させる事が出来ます。命中率は以前より数倍は上がっておりますよ」


「ほう〜。ミリオタと二次元の発想だな。流石にわしも知識としては解ってるつもりだが段々と仕組みが追いつかん。まあわしは戦略や戦術に落とし込むのが専門だからな」


「はははぁ。私も仕組みはさっぱりですよ。我々の仕事は技術屋ではありませんからな。作られた物を如何に効率よく使うかですよ」


「そうだな。それではそろそろ我が軍及び同盟国に第2次警戒体制を取らせるか。ミヤ頼むぞ」


「はっ!第2次警戒体制に入ります!」



第1次警戒体制発令か〜。となるとV 1の攻撃も近いわね。改良型の出番になるか。今度のは命中率もかなり上げる事が出来たわ。のぶ達の話を聞いていて良かったわ。このレンガ土を採掘している場所をV 1発射基地に転用しやすい様に途中から掘り方を変えていて良かったわ。発射台も10基完成済み。発射訓練も終わり、これだけ有れば絶え間無く発射可能。各発射台に20機配備済み計200機。未完成機の組立部品も140機分備蓄してある。スペースがもっと有れば完成品を保管できたんだけど流石に、間に合わなかったのが残念。でも1機当たり組立は、1時間程度で組み上がるからさほど問題にならなくて済みそうね。発射後からは直ぐに組立開始としますか。

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