連絡を
うーん。あっちゅう間に1週間過ぎたな。わしも久々にのんびり出来たわ。そろそろ中間の街に帰るかのう。
「農筋!ちゃんと休んだようだな」
「のぶが五月蝿いからちゃんと休んだわよ」
「そろそろわしは戻るが、お前はどうする?」
「私も戻るわよ」
「それなら準備しとけ」
さーて。戻って来たな。
「わしはミヤとライオンに会ってくる」
「私は開拓地を見に行ってくるわ」
「ミヤ。済まなかったな。任せっきりで」
「いえいえ。私も休暇はちゃんと取ってますよ」
「変化は無さそうだがどうだ?」
「いえ。それが‥‥この写真を見比べてください」
「ん?穀物庫か?それもこんなに?2枚の写真時期は?」
「3週間空いてます。新しい写真は2日前のものです」
「この時期に穀物庫?そんな訳、無いな」
「はい。恐らく武器弾薬庫か兵器庫ですね」
「建っていた場所は?」
「街道より帝都よりに50km程度行った所です」
「飛行機は届くな」
「航続距離内ですので。攻撃目標となりますな」
「そうなると。陸攻隊は海から。輸送爆撃隊は、帝都を。そして残りは街道からの攻撃辺りか?」
「流石ですな。その予定でおります。参加飛行機は稼働機全ての全力出撃を予定しております」
「しかし、こんな目立つ所に建てるとはな」
「そこが何とも言えませんが、こちらの攻撃は無いと踏んでいるのか‥」
「目標周りの防御陣は?写真では判断無理か‥」
「そうですな。怪しい所は点々と有りますが、有ると思っていた方が宜しいかと」
「そうで有るな」
「作戦、3日目前に街道付近を再度偵察させます」
「それが良いな。陸攻隊の訓練状況は?」
「はい。ダミーで投下訓練を開始しております。固定目標なので、目標を誤らなければ問題ありません」
「解った。その方向で準備を進めよう。わしはライオンに会ってくる。連絡を入れといてくれ」
「はっ!」
「珍しく連絡を入れて来たな。そうなると厄介ごとか?」
「厄介事ではないわ!時期はまだはっきりしないが、我が軍は帝国内にて、大規模攻撃を行う予定だ」
「そうだろうな。理由は知らんが500km先に、燃料やら弾薬の備蓄進めたいと話が来てたからな。準備は進めておるよ」
「であるか。この攻撃の後に、帝国は降伏すると思うか?」
「はっ。する訳ないだろよ。貴族様はテメーの目の前まで危険が来なければ動かんよ」
「そうだよなぁ〜」
「少なくともだ。帝国占領はこちらも無理だ。となると炙り出すしか無いが」
「お主もわしと同じ事考えてるのは助かるが」
「そうだ。そのが、だ。そのが、がが難しい挑発して、誘き出すにもどうやって引きずり出すのだ?」
「まあ、その辺は考えておるから。ライオンに頼みたい事は、街道付近数十km間隔で塹壕は掘っておるよな?」
「あー。30km程度開けて、作っておるぞ」
「それをこの街まで頼んだぞ」
「そんなにか?」
「そうだ。可能な限りで良いから頼んだぞ」
「‥解った。帝国側からで良いな」
「それで頼んだぞ」
さて。後、3週間程度で作戦発動か。わしが頼んだチラシもそれまでには来るだろう。




