反跳爆弾
「帝都の下に、地下の街に工場か‥ここの高射砲塔より機能が高いわね」
「喧しい!ミリオタ!しかし予想外だなぁ」
「でも敵の3分の1は削ぎ落としたからいいんじゃないの?」
「そりゃーそうだがよーそれでも6倍以上近くの差があるな」
「でも人的資源は枯渇してるんでしょ?」
「そう思っては居るが」
「それならきっとそうよ。武器や兵器があるけど攻めてこないってのが答えじゃ無いの?」
「そう思いたい」
「廃熱とかはどうしてるの?」
「恐らくだが一般の家屋の煙突とも繋がってるらしい」
「材料を入れる所は?」
「探したがそれらしき所があり過ぎて、解らないと」
「それだと出る所も不明?」
「正解!疑わしい出入口がありすぎる」
「爆撃しても市民に被害が出るばかりか‥‥」
一体どうすれば、地下に打撃を与えられるか?バンカーバスターでも有れば良いんだけどな〜。でも地下目標が何処にあるか解らないからいまいちかな。結局、地上にある建物にも損害が出そうだしな。上が駄目なら下から‥どうやって?‥‥それなら横からか?無茶な‥!?待てよ。街全体が沈んでいるなら港も同じく沈んでるはず!反跳爆弾か?一式陸攻に積み込んで攻撃すれば‥
「のぶ!私の記憶を読んで!」
「ん?‥‥反跳爆弾か。なるほどな‥ミヤにも話すか。戻って、その爆弾の研究及び生産せよ」
「解ったわ。少し時間を貰うわよ」
「なるほど。確かに可能性は高いですな」
「地下を水没させる事が出来れば、生産拠点は、潰せる」
「しかし、その攻撃ですと今回は夜間攻撃は無理ですな」
「う〜ん。そうなるか‥いや。待てよ。港が正面になるなら、街を明るくすれば良い」
「街を明るく?街を爆撃するのですか?」
「そうだ」
「いや。でも一式陸攻の数が足りなくなりますが‥」
「52、ギガントを使う。52は直ぐに爆撃機にも使える様になっておるがギガントはちょい回収が必要になるがな」
「輸送機隊を爆撃に転用‥ギガントならかなりのイ号がかなり積めますな‥」
「イ号の改良も行う中身は、焼夷弾へ変更だ。余ってるイ号は、そのまま使う。数が揃わない場合は、通常焼夷弾も使用どうだ?」
「それなら、街が明るくなりますな‥‥」
「火はええからの〜。細かい所は兵器の揃い具合で詰めよう。ミリオタには伝えておく」
これが上手くいけば帝国の生産は壊滅する筈だ。
採掘も新型車両のお陰で、週あたり1割程採掘量が増えたな。
のぶからJu87の製造を落として、零戦へ振れって指示が来たな。これは直ぐに変更と。さくらは戻って来てから、開発チームとうちのチームも使って、引き篭もって何やら始めたが。新たな兵器でも作ってるみたいだな。ユモ 004の部品お願いも出来ないや。機体設計は少しずつやり始めたしと。
初の4発大型機も何と無く設計を始めたけど。一式陸攻改(仮)でも名前を付けておこう。
北の国からも国民突撃銃、手榴弾も順調に届いてるし問題無く生産してるみたいだな。このままムカン行きへと。RPG7は、まだこっちに来てないな〜。まぁその内来るだろう。
トロッコ列車も機関車を1両増結しないとな〜。重量が重いのばかりになって来たからな。
「あれ?のぶ!どうしたの?」
「二次元に直接話があってな。航空機に関してだが、生産力をもう少し上げられんか?」
「生産力を?うーん。これ以上は厳しいかな。そもそも生産性を考えた設計にしてるし。急にどうしたの?」
「それがな‥‥‥」
「まさかそんなに差があったとは‥‥」
「そうだ。わしが思っていたよりかなりの差だ。帝国から見て2面作戦でも2〜3倍の戦力とやり合わなければならん」
「と言われても。それだけの差を縮めるには‥‥」
「勿論、無茶な事はわかるし、わしも策は考える」
「思いつくか解らないけど、何が考えてみるよ」
と言った物の‥‥ユモ 004なんてやってる場合じゃないな。増やせない理由は解ってる。電気不足。かと言って発電所増やしても今度は、ボーキサイトが不足してしまう。。
可能な限りアルミを使わない木製戦闘機を作るしか無い。モスキーかキ106の様な。零戦の木製と双発の木製を設計するか。今はPTボート作ってないから木製圧縮製造は問題無いな。
「ミリオタ。進み具合はどうだ?」
「あれ?こっちに来てたんだ」
「進捗状況を聞きにな」
「あれからそんなに経ってないじゃ無いの。いくら何でも無理よ。せめて1ヶ月以内には完成させて、製造に更に1ヶ月よ!」
「春前には出来そうか?」
「そうね。頑張ってみるわ」




