私も疲れた
お姉ちゃんからの引継ぎ書読んだけど、工業化的な方向に行くみたいなのね。そこに私が行っても役に立たないと思うんだけど‥。まあ王女様が来てと言うから行くんだけどね。
「姫様、この大量のヤシの実やら食料品は?」
「王女様へのプレゼントよ」
‥‥‥‥‥
連絡は入れといて貰ってるし、今の所問題はないわよね。後少しで着くわね。
うぉ!これね近衛の人達がずらーっと並んでる!さーて。頑張りますか。
‥‥‥‥
挨拶を行ったり。。こちらからのお土産渡したり。。。それと姉からの刀渡したり。これは側近の人達も驚く様な刃の美しさ。しかも材料はあの砂鉄。素人の私が見ても凄いのが解る。。。その後は、夕食会。。。
「あぁ〜。疲れた〜。。」
「流石、同じ姉妹だな。外交も大分解ってきたな」
「代表ってのは大変なのですね」
「そりゃそうさ。それが上に立つ者さ」
「はぁ〜。。」
「明日からは、運んでもらった物を配置する予定だが、これらは他の者に任せて、田畑を回って貰いたい」
「分りました」
思っていたより規模が大きいのね。前に説明した通りに石垣に風除けの防風林に植樹だ。見た感じ問題無さそうだけど。
「湖からの水路は何処まで引いたんですか?」
「まだまだだ。ここから東の位置。距離もかなりある。ここまで来るのにまだ3分の1程度までしかきておらんのだ」
やっぱここも水が不足気味なのね。地下水掘るのに温水掘り当てたみたいだし。今でもありそうな所掘ってるて、長が言っていたわね。
引継ぎ書をみると、雪がかなり降り積もるのね。うーん。温水を利用した温室を考えてたんだけど、雪で押しつぶされてしまうわね。雪か。。。
「雪掻きした雪は如何してますか?」
「如何とは?その辺に避けているが」
うーむ。何処かの窪地があれば底に温水菅を張り巡らせて雪を捨てる。熱で雪を溶かして農業用水を確保する事は可能かしら。
書面に書いておかないと。お姉ちゃんが言ってた冬は仕事が無いってのは確かね。私の提案出来る事は‥‥。
温水を利用!?きのこ類だったら、出来そうかな。湿度、温度があればいけるはず!領内では菌の繁殖も目処が立ってるし、種菌はあるから。
きのこ類栽培っと。他は何か有るかしら‥何か思い出せ!私!あっ。
「王女様。松の木の群生地を見てみたいです」
「お安い御用だ。ここから少し走るぞ。2人乗りになるが構わないな?」
「はい!」
「カブをこちらに回せ!」
‥‥‥‥‥
ここも一面草原なのね。左手はあの森か。境目は低木の木が目立つわね。ん?あの黄色に紅葉してるのは‥
「王女様!あの黄色い葉の所へ」
「この木か?これは‥木によって臭い実がなる木だぞ」
「臭い実ですが種の部分は炒ると殻の中身は食べれます!中毒が出る可能性がありますが1日に大人は10個程度なら大丈夫だと思います」
「そうなのか?」
「はい。実がなるのは雌木です。年に一度秋になると実がつきます」
「如何やってこの臭いのを取り除く?」
「臭いは取れませんが集めて、水で腐らせ殻を干してから炒って食べます」
「うーむ。自然に採取するには良いか?干せば保存性はあるのか。食すのには難ありだが。後で採取する」




