商業の神!?
「見ていて下さいね。このファイヤーピストンをこの天秤に置きますね。そうすると」
「消えた!!」
「暫くすると戻ってきます」
「これで登録完了。ダメな場合は×と、この辺りに表示されます。判断が難しい場合は、保留と出て、神官様が状況を把握しに来る場合も御座いますね」
「それと登録が見たい場合はそうですな!こんな感じの物の情報が見たいとか色々と話しかければ検索が出来ますよ。試しに初代領主様登録品」
「おっー。見えるね。日本刀、火縄銃、玉薬・・・」
「日本刀、火縄銃、玉薬は使用ありですな」
「では、これらは既に、誰でも使用できると?」
「はい。ですが一時的に使用されその後は使用履歴がないですな」
「成る程な」
「私はここに来て、嬉しゅう御座います。登録品が数十年ぶりに出来て」
「数十年?」
「はい。この数十年、登録はありませんな。なんて言えばいいのでしょうか?時代が止まってしまった感じです。。商人としては、寂しい限りです。。」
天秤から眩い光が・・
「やあ、ムムカ久しぶりー」
「これは、テン様。お久しゅう御座います」
「良かったね、お店持てる様になって」
「嬉しゅう御座います」
「これからも頑張る様にね!」
「はっ」
神は、パチパチと手を叩くと指を鳴らした。
ん?身体が動かなくなった。なに!?
ごめんね。驚かせちゃって。僕は、商業の神で、商売以外の事だと時間を止めるくらいしか出来なくて。。一方的になっちゃうんだけどね。でも丁度良かったよ。商人の登録時とお店を持つ時しか直接干渉できなくてね。その場に君達が居て。心配してたんだよ。ゼタは、ちゃんと細かく説明したからって言っていたから余計にね。多分なにも説明してないと思うんだ。
(その通り!!!)
ゼタと僕達はね同期でね。地球の神の元で研修をしたんだよ。勿論、人間にも化けて地上にも降りたんだよ。地球は素晴らしかったよ。ピラミッドや万里の長城、アトランティス、実に素晴らし!!
(アトランティス!?)
君達の居た日本も季節や料理素晴らしかった。僕達も地球見たいな世界を作ろうって話したもんだよ。でもね。。。ゼタが地球丸パクリしようとしたり、研修の時に寝てたり、遊んでばかりいてね。。地球の神が怒っちゃってね。。。この世界も地球と比べると適当に設定しちゃって。参ったよ。。。発展しないから不貞腐れて、魔物作って地上の人困らせたり。。そしたら、魔物が強すぎて滅びそうになるわ。。。
(何しとんじゃー)
あっ。もう時間が来そうだ。たまにはゼタに会ってあげて、ゼタならこの世界にすぐ来れるから。あと最後に、この世界の常識や君達の居た世界の常識に囚われないでね。
神のご加護を。。




