初の採取
「お疲れ。非常に助かるぞ」
「あの様な形で良いのですかね」
「十分だ。さて夕食でも食うか」
「夕食!?」
「安心しろ。妾とだ」
「どうだ?この国の肉は美味いだろ?」
「ええ!本場のお肉は美味しい!!」
「そのうちサクラ姫の国でも食べれる様になるぞ」
「と言うと?」
「今、冷蔵庫・冷蔵庫をお主の国に製造を依頼中だ。風力発電機もな。合わせて列車で輸送出来る様に、冷蔵・冷凍車両もな」
「そうなんだ!知らなかったわ。うちの国でも家畜を育ててるけど数が全然居ないですからね」
「我が国が勝っている数少ない商品だ」
「勝つって笑」
「いや。重要な事さ。先程の砂鉄を分ける機械の話は兄上には連絡したのか?」
「はい。先程電話で説明しましたので、試作品が出来次第、輸送機で運んで来ると思います」
「そうか。楽しみだ。明日は陸路で各作業場を見学してもらうぞ」
「解りました」
ふぅーう。2種類の資源が見つかって本当に良かったよ。来た甲斐があったわね。。。眠いわ。
さーて。今日は陸路って言ってたわね。ケッテンで移動かしら。
え!?これは!?蒸気機関車!何で!?
「驚いたか?我が国で開発した、蒸気機関車だ」
いつの間に!?
「姫の国で言う、リバースエンジニアリングってやつだな」
「元は何から!?」
「中間の街で蒸気機関式ポンプからだ。同じポンプを注文してあったからな」
「あれから!?」
「我が国でも燃料は少なからず作っておるがあのエンジンってのは複雑すぎてな。あのポンプならな使えると。泥炭も採掘し始めたしこれならっと思ってな。機関部分は、倍以上の大きさで力も勝てないが使える!」
凄い!ここまで機関部分の再現と発想の変換!
「これから泥炭採掘場へ向かうとするぞ」
「解りました」
‥‥‥‥
ここが泥炭採掘場かー。空から見るより大分雰囲気が違うわね。スコップの様な物でブロック状に切り取ってるって感じなのね。それを天日干しして水分を飛ばしてるのか。
乾燥した物をそのまま燃やしたり、再加工してるのね。さっきの蒸気機関車は再加工した物を使用か。
「非加工品は、どこで使用してるのですか?」
「それは各家庭の暖や焜炉でだ」
なるほど。理にかなってるわね。確か泥炭はその様な使い方だったはず。
「次は、製造場へ行くぞ」
ここはガイの鍛冶屋に近い感じだわね。うちも最初はこんな感じの所から始めたのよね。でも吹子も手動。これは機械を入れれば大分楽にはなると思う。小さい溶鉱炉はあるのね。燃料となる泥炭加工品を人が投入か。溶かす鉄鉱石も人か。うーん。
レンガも土が違うせいで、焼いた物を更にまた砕いて、それを元にレンガを焼いてるのね。こればっかりは土の問題だから如何にもならないか。
各長と毎日話をしつつ、気になった細かい点を指摘して改善と機械化の推奨などを行い。その内に私が頼んでみた砂鉄を分ける装置が到着。と言っても砂鉄を分ける事自体はうちも初めてなので、鉄穴流しのイメージで考えてたけど、装置の試験を行いながらの作業。何種類かの装置を作って貰った。時間が無かったので基本木製。うまくいった装置を鉄なりに変更すると。中には砂金を取る方法に近いやり方の装置も。まあこれはそのまま砂金を取るのに使えると。流す水は近くに無いので海水をポンプで大量に流すと。
何種類か試してみた所、ほぼ装置の性能は変わらずって感じだわ。なのでここで装置が作りやすい物を再現する方向に決まったわ。別た砂鉄も3種類程度に分類が出来た。上質、中質、低質のパターンに。使い分けはこちらの人達に任せて。




